
「ドル/円」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 宇栄原 宗平
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『最新のドル/円相場を解説』
最新のマーケット情報まとめ
<本日のドル円相場>
引き続きイラン情勢を意識した相場展開となっている。焦点となっているのは、交渉の期限だ。米国東部時間の4月7日午後8時(日本時間4月8日午前9時)までにイランが米国側の要求に応じなければ、軍事行動が本格化する可能性が高まっている。
トランプ大統領は期限延長の可能性は低いとしており、期限内に合意が成立しない場合には発電所の破壊を含む強硬な軍事行動に踏み切る構えを示している。
一方、イラン側はこうした威圧的な姿勢を「行き詰まりの表れ」と一蹴し反発している。ウォール・ストリート・ジャーナルの報道によれば、交渉関係者の間でもイランが折れる可能性は低いとの見方が広まっており、事態の解決は容易ではない状況だ。
<ドル円への影響>
シナリオは大きく二つに分かれる。期限内に合意が成立しなかった場合、米軍による攻撃激化が現実味を帯び、有事のドル買いが強まる公算が大きい。加えて、中東情勢の悪化に伴う原油価格の上昇も、ドル買い・円売りを後押しする要因となり得る。WTI原油は本日すでに116ドル台まで一時値を上げており、交渉が決裂すれば120ドル突破も視野に入る。原油高は日本の貿易赤字拡大への懸念を呼び起こすため、円売り圧力が二重に加わる構図だ。
逆に、交渉妥結や停戦の兆しが出た場合には原油安・ドル安に振れる可能性があるが、あくまで「思惑」の段階にとどまる間は下値も限定的とみられ、正式な合意が確認されて初めてドル売りが本格化するとの見方が優勢だ。
<テクニカル分析>
テクニカル面では、ドル円は東京市場で159円90銭まで上値を伸ばした後、やや調整が入った。ただ、下値は堅く再び160円台への上昇を試す可能性もある。突破した先には、年初来高値の160円46銭、そして心理的節目の161円が控える。ただし、160円台に乗せた局面では日本政府・日銀による為替介入への警戒感も高まりやすく、神経質な値動きには注意が必要だ。外為注文情報を見ると、160円近辺には厚い売り指値が積み上がっており、市場参加者が160円突破を意識し始めている様子がうかがえる。
<メインはイラン情勢>
本日の米経済指標としては耐久財受注が発表される予定だが、対象が2月分と時期的な遅れがあるため、市場の反応は限定的とみられている。結局のところ、本日の相場を動かす主役はイランをめぐる地政学的ヘッドラインであり、刻々と変わるニュースフローに一喜一憂する展開が続きそうだ。交渉期限が迫る中、投資家は原油の動向も含めたリスク管理を徹底しながら、慎重に市場を見守る必要がある。
<ドル/円チャート 15分足>

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外為どっとコム総合研究所 情報企画部 為替アナリスト宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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