3日の日経平均は大幅反発。終値は660円高の53123円。米国株はまちまちも、ナスダックやS&P500の上昇が好感されて、500円超上昇して始まった。序盤では上を試しにいき、上げ幅を900円超に広げた。4桁高には届かず53400円台で買いが一巡すると、9時台半ばからは上げ幅を縮小。53000円を割り込み前場は安値引けとなった。一方、53000円より下では改めての買いが入り、後場は盛り返す展開。終盤にかけては週末を前に動意自体が限られたものの、53000円を上回り、600円を超える上昇で取引を終えた。
東証プライムの売買代金は概算で5兆1300億円。海外で休場が多く、商いは低水準となった。業種別では非鉄金属が5.2%高と突出した上昇となったほか、鉱業や電気機器の動きが良かった。下落は医薬品の1業種のみで、保険や陸運が小幅な上昇にとどまった。証券会社が投資判断を引き上げた太陽誘電が急騰。半面、3月度の月次が物足りないと受け止められたTOKYO BASEが大幅に下落した。
東証プライムの騰落銘柄数は値上がり1189/値下がり322。米コーニング株の大幅高を手がかりに、古河電工やフジクラなど電線株が急伸。月次を材料にファーストリテイリングや良品計画が買いを集めた。オアシスマネジメントの大株主浮上が判明した東京製鉄が16.9%高。日経電子版でマイクロソフトとの連携観測が報じられたさくらインターネットが、買い殺到でストップ高となった。
一方、多くの銘柄が買われる中で、トヨタ、任天堂、三井住友などが逆行安。中外製薬、武田、協和キリンなど薬品株が弱かった。証券会社が目標株価を引き下げたニトリHDは、月次がさえなかったこともあって5%を超える下落。ルネサスから特約店契約終了の申し入れがあったと発表したリョーサン菱洋HDが急落した。
日経平均は先週は1円未満の上昇で、今週は250円程度の下落。連日派手に上げ下げするが、均してみると水準は大きく変化していない。週末値は53123円で、5万円は大きく上回った。TOPIXは4月2日と3日に25日線を上回る場面があった。個別を見ても、主力銘柄では今週売られ続けた銘柄は多くなく、古河電工のように年初来高値を更新する銘柄も出てきている。荒れ相場に振り回されながらも、徐々に弱材料に耐性がつきつつある。4月は最終週にゴールデンウイークに突入するが、市場の空白がリスクとして意識されるかどうかは、その手前の地合いに大きく影響される。第2週から第4週のうちに、一度でも良いので週間での大きな上昇を見たいところだ。
【来週の見通し】
不安定か。トランプ米大統領が1日に米国民に向けた演説の中で、今後2~3週間でイランに激しい攻撃を実施する旨の発言をしている。それが来週になった場合にはリスクオフムードが強まるであろうし、東京市場で最初に第一報を消化するような状況になってしまうと、ショック的な下げになる可能性もある。一方、攻撃を取りやめる、延期するといった話が出てきた場合には、短期的には買いの勢いが強まると想定される。国内ではファーストリテイリング、セブン&アイ、イオンなど、主力小売企業の決算が注目されるが、基本的には中東情勢や原油価格の動向に神経質となる地合いが続くだろう。
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
