2日の日経平均は大幅反落。終値は1276円安の52463円。米国株高を好感して寄り付きは300円を超える上昇。開始直後には上げ幅を500円超に広げて54200円台に乗せた。しかし、10時からスタートしたトランプ米大統領の演説を受けて、イランとの戦闘終結に対する期待が大きく後退。一気にマイナス圏に沈んだ。
節目の53000円をあっさり割り込み4桁の下落で前場を終えると、後場は一段安。52500円より下では下げ渋る動きも見られたが、反転の手がかりに乏しい中、しばらく低空飛行が続いた。15時近辺に1400円超下げて52200円台に入ったところで売りが一巡したものの、安値圏で取引を終えた。
東証プライムの売買代金は概算で7兆8100億円。業種別ではプラスは海運、陸運、倉庫・運輸の3業種のみ。石油・石炭、鉱業、非鉄金属などが大きく下落した。大口の受注を獲得したと発表したHPCシステムズが、場中は値が付かずストップ高比例配分。半面、ユーロ円建てCBを発行すると発表したアドバンテストが6%を超える下落となった。
東証プライムの騰落銘柄数は値上がり319/値下がり1224。防衛大手の三菱重工やIHIが逆行高。小型防衛株の東京計器が証券会社の目標株価引き上げを受けて急伸した。良好な月次を発表したワークマンが上昇。米国で宇宙に絡むニュースが複数あったことを手がかりに、アストロスケールやispaceが物色された。「アパホテル」などを展開するアパHDの大株主浮上が判明したワシントンホテルがストップ高比例配分となった。
一方、ソフトバンクGやキオクシアHDなどグロースの主力銘柄が大幅安。東京海上、T&D、MS&ADなど保険株が売りに押された。住友鉱山、三井金属、JX金属など非鉄金属株の多くが大きめの下落。大成建設が6%超下落するなど、ゼネコン株の弱さが目立った。証券会社が投資評価を引き下げたコカコーラBJHが急落した。
グロース市場に新規上場したビタブリッドジャパンは、公開価格割れからのスタートとなり、終値は初値を下回った。
日経平均は4桁の下落。54200円台に乗せた後に52200円台まで水準を切り下げる場面があるなど、荒い動きとなった。取引時間中にネガティブな材料を消化しただけに、下げに転じるのは仕方ない。ただ、切り返す動きがほとんど見られなかったのは物足りない。上昇スタートから大幅安となったことで、ローソク足は実体の長い陰線を形成した。きのう派手に上昇しただけに、きょう陽線を形成できれば日本株を取り巻く環境が大きく改善しそうであったが、まだしばらくは気を揉む時間帯が続きそうだ。
あす3日の米国は3月雇用統計などの経済指標は発表されるが、株式市場は聖金曜日により休場。トランプ大統領の演説を受けて、三連休前の本日は下落が予想される。東京市場はこのことを織り込んではいるが、きょうの米国株の引け味が悪かった場合には、あす、もう一段売られる可能性はある。きのうの上げ分を全消ししてしまうとかなり印象が悪くなるだけに、3月31日の終値51063円を下回ることなく推移できるかに注目したい。
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
