4月に入り1日の日経平均は5日ぶり大幅反発。終値は2675円高の53739円。米国株が戦争終結期待から大幅高となった流れを受けて、寄り付きから800円を超える上昇。主力銘柄の多くが買い気配スタートとなり、すぐに上げ幅を4桁に広げた。
53000円近辺でしばらくもみ合った後、10時台半ば辺りからはじわじわと上げ幅を拡大。2000円を超える上昇で前場を終えると、後場に入ってからも上値を伸ばした。キオクシアホールディングスやアドバンテストなどグロース系の人気銘柄が強く買われたことで、リスク選好ムードが強まった。売り手不在の様相が強まる中、終盤にかけては上げ幅を2600円超に拡大。53700円台に乗せて高値引けとなった。
東証プライムの売買代金は概算で7兆3500億円。業種別では非鉄金属、銀行、機械などが大幅上昇。下落業種はなく、鉱業、パルプ・紙、情報・通信などが相対的に見劣りする上昇となった。証券会社のリポートを材料に、三菱重工や川崎重工など防衛関連が急伸。半面、クボテック、フジタコーポレーション、山大など、スタンダード市場の「流通株式時価総額」基準への適合が確認できず、監理銘柄(確認中)の指定を受けた銘柄が急落した。
東証プライムの騰落銘柄数は値上がり1535/値下がり27。銀行株が強く、メガバンクの三菱UFJ、三井住友、みずほFGがそろって8%台の上昇。古河電工や住友電工が2桁の上昇率となるなど、前日は弱かった電線株が人気化した。日立、パナソニック、ソニーGなど電機株が大幅高。自己株取得を発表したリクルートが急伸し、三井住友との資本業務提携を発表したエクサウィザーズがストップ高比例配分となった。
一方、下方修正を発表したKDDIが大幅安。神戸物産は合弁会社の設立が好感されず下落した。上場廃止基準抵触により監理銘柄(確認中)に指定される見込みとなったことなどを発表したブイキューブがストップ安比例配分となった。
日経平均は大幅高。高く始まって上げ幅を広げた。3月は下押し圧力が強かったものの5万円割れは回避し、4月の初日に4桁上昇。引き続き中東関連のニュースには注意する必要があるものの、後に振り返った際にきょうが転換点であった可能性もあるくらい、強い動きを見せた。
あすは上昇、下落にかかわらず、場中の動きが良いかどうか、すなわち陽線を形成できるかどうかが注目される。上げた場合に一段と買いが入るようなら、底打ち感が台頭する。下げても下値が拾われるようなら、底割れに対する警戒は大きく後退する。きょうの終値は53739円で、5日線(52733円、1日時点、以下同じ)や75日線(53535円)を上回っている。5万円割れのリスクが遠のいてチャートも改善しているだけに、週後半にかけては悲観ムードを一掃する展開に期待したい。
(越後)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
