
作成日:2026年3月18日12時00分
監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 小野直人
【予想レンジ】
日経平均株価:52,500円 ~ 55,500円
【重要ポイント】
- 今週は「中銀ウィーク」だが、今後の相場の主役は中東情勢と原油価格
- 企業の基礎体力は堅調でも、ホルムズ海峡の混乱による「日本全体のコスト増」が重くのしかかる
- 中東リスクが重く、日経平均は戻しても上値が重い1週間へ
中東リスク警戒され、日経平均自律反発の域を出ず
日本株は18日の東京市場で反発して始まり、日経平均CFD(日本N225)は一時は5万4,000円台を回復する場面もありました。17日の米国株高や原油高の一服が買い戻しにつながった形です。ただ、これは相場が落ち着いたというより、急落後の自律反発とみておく方が無難でしょう。
日本株の下値を支える材料と、残る不安材料
日本の2月輸出は前年同月比4.2%増と市場予想を上回り、製造業の景況感は4年超ぶりの高水準となりました。つまり、日本企業の基礎体力が急に崩れているわけではありません。このため、原油高が一時的に落ち着くだけでも、日本株には短期的な買い戻しが入りやすい地合いは残っています。
ただし、不安材料の方がまだ強いと考えます。今回の相場を理解する上では「景気が悪いから売られる」のではなく、「中東情勢が悪化すると原油が上がり、インフレ懸念が強まり、日米の金利低下期待が後退しやすい」という連鎖で上値が抑制されていることがより重要です。
今週は中銀ウィークだが、相場の主役はなお中東情勢と原油価格
米FOMCは3月17日から18日に開催され、日本時間では19日未明に結果発表とパウエル議長会見が予定されています。市場では政策金利の据え置きがほぼ織り込まれていますが、焦点は結果そのものよりも、原油高を受けてインフレリスクにどこまで警戒感を示すかです。少しでもタカ派寄りなら、日本株には逆風になりやすいでしょう。
日銀会合は3月18日から19日に開かれます。現在の政策金利は0.75%で、今回は据え置き予想が優勢です。ただ、植田総裁は基調的なインフレが2%に近づいていると述べており、円安や原油高が続くなら、先行きの追加利上げ観測は消えにくいままです。株式市場にとっては「今回は据え置きでも、引き締めバイアスは残る」という形がメインシナリオで、株価の支援材料には力不足でしょう。
イラン情勢悪化なら、週明けのギャップダウンも
これまでの部分を踏まえ、目先の日経平均を見通すシナリオは3つ考えられます。
- 楽観シナリオ:中東情勢がこれ以上悪化せず、原油が落ち着けば、FOMCと日銀を通過材料に買い戻しが入りやすく、日本N225は5万5,000円台を試す余地があります。
- 膠着シナリオ:中東情勢は悪いままだが、急激な悪化も避けられる場合です。このケースでは下値は限定されても、積極的に上を買う材料も乏しく、戻しては売られる展開になりやすいとみます。
- 悪化シナリオ:週末をまたいで中東の報復や供給不安が強まれば、3連休明けの日本株には売りが出やすくなります。3月20日(金)は春分の日で東証の現物市場は休場なので、外部要因の悪材料が積み上がると、週明け23日(月)以降にギャップを伴って下落反応しやすい点には注意が必要です。
〖テクニカル分析〗反発局面でも、まずは戻り売りを警戒

テクニカル面では、急落後の反発が入っているものの、現時点では「上昇トレンド回帰」より「下落後の戻し」とみる方が自然です。
株価の足かせとして意識されるのが10日移動平均線(5万4,300円水準)です。今はこのラインを巡る攻防が続いていますが、移動平均線自体が緩やかに下向きのため、株価が戻っても上値抵抗として働きやすく、しっかり上抜けて定着しない限り、買いの勢いは続きにくいでしょう。
オシレーター系のRSI(9日)は57.34レベルまで切り返しましたが、自律反発の域を出ておらず、ここからさらに上値を追うには材料不足感が否めません。
一方、下値のサポートとしては日足一目均衡表の雲の下限(5万3,600円水準)が強く意識されています。目先は下値5万3,600円〜上値5万4,300円のレンジ内で神経質なもみ合いが想定され、この水準を下抜ければ、調整幅拡大のサインとなる可能性があります。
日経平均の予想レンジ:5万2,500円~5万5,500円
今後1週間程度の日本株は上下に振れやすいものの、現時点では上値より下値リスクをやや大きく見ています。輸出や企業景況感が底割れしていないため押し目買い意欲はそれなりに感じますが、ホルムズ海峡問題と原油高が続く限り、積極的な上値追いの勢いも高まりにくいためです。
基本戦略としては「戻っても売られやすい相場」と割り切り、原油価格の動向と週末のヘッドラインリスクを警戒した慎重な立ち回りが求められると考えます。
【今後の重要イベントスケジュール】
- 3/18(木)~3/21(土) 高市早苗首相、訪米
- 3/19(木) 米国 日本時間未明 FOMC結果発表・パウエル議長会見
- 3/19(木) 国内 日銀会合結果発表・植田総裁会見
- 3/20(金) 国内 春分の日で東証現物市場は休場
- 3/24(火) 国内 2月全国消費者物価指数
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