
このレポートでは、メキシコペソとアメリカ経済や日本円との為替レートの動き、メキシコペソの見通し、そしてその影響を受ける可能性がある要因について詳しく解説します。
執筆:株式会社外為どっとコム総合研究所 シニア為替アナリスト 神田卓也
X(Twitter): https://twitter.com/KandaTakuya
中銀は様子見スタンスを示唆 2月の声明と報告書で
メキシコ中銀は先週2月26日に四半期報告書を発表。2026年の経済成長見通しを従来の1.1%から1.6%へ上方修正したが、「民間消費は増加傾向にあるとみられるが、米国との貿易関係やUSMCA(米国・カナダ・メキシコ協定)見直しを巡る不確実性を考慮すると、投資は少なくとも26年下半期までは低迷が続くと予想される」として7月に予定されているUSMCAの見直し協議をリスク要因に挙げた。一方で中銀は、13会合ぶりに政策金利の据え置きを決めた今月5日の会合でインフレが目標中央値の3.0%に収束する時期の見通しを、今年7-9月期から2027年4-6月期へと大幅に後ずれさせた。あらためてインフレの粘着性に警戒感を示した格好だ。中銀としては、当面は利下げサイクルの終了こそ宣言しないものの、政策金利を7.00%に維持して様子を見る考えのようだ。
メキシコペソ/円 週足チャート

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神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年から外国為替市場に携わる為替アナリスト。証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社し、ドル/円スポット、資金(デポジット)、金利デリバティブなど国際金融商品の取引仲介業務を担当。2009年7月、外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・金融市場の調査・分析に従事。2011年12月より現職。
30年以上にわたる市場経験をもとに、個人FX投資家向けの相場解説・情報発信を行う。テレビ東京「Newsモーニングサテライト(モーサテ)」への出演をはじめ、NHK、日経CNBC、ストックボイスTV、ニッポン放送など、テレビ・ラジオ・新聞・WEBメディアへの出演・取材・コメント実績多数。

