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FX個人投資家は円安見通し継続か。FX個人投資家の7割が円建て以外の資産を保有【外為短観 第201回】#外為ドキッ

外為短観ロゴ

<第201回> 2026年2月28日

外為どっとコムの口座開設者のお客様を対象とした投資動向等に関するアンケート調査です。

分析・レポート作成
外為どっとコム総合研究所

調査実施期間
2026年2月20日(金)13:00~2025年2月23日(火)24:00

調査方法
外為どっとコムの口座開設者にメールでアンケート回答URLを送付。
今回の有効回答数は 478件。
※必要項目を全て入力して回答して頂いたお客様を「有効回答数」としました。

 

問1:今後1カ月間の米ドル/円相場の見通しについてお答えください。

「今後1カ月間の米ドル/円相場の見通し」については、「米ドル高・円安方向」と答えた割合が51.0%であったのに対し「円高・米ドル安方向」と答えた割合は20.7%であった。この結果「米ドル/円予想DI」は△30.3%ポイントと前月の△35.9%ポイントからプラス幅がやや縮小した。
調査期間前後の米ドル/円相場は、156円台へ持ち直す展開。高市首相が植田日銀総裁との会談で追加利上げに難色を示していたことが伝わり日銀の利上げ観測が後退して円が下落した。ただ、米最高裁によるトランプ関税の違憲判決を受けて、トランプ米大統領は新たに世界一律の10%関税を打ち出した。次の一手を巡る不透明感から積極的なドル買いは入りづらいとの見方も根強い。このため、予想DIのプラス幅縮小につながった可能性がある。
今後1カ月の米ドル/円相場の高値と安値の予想については、最高値が162.00円、最安値が140.00円となり、高値の平均値は157.67円、安値の平均値は151.26円であった。高値の中央値は158.00円、安値の中央値は152.00円だった。前月調査時(最終日)から実勢レートは2.2円ほど切り下がったのに沿って高値・安値の予想中央値は2~3円程度、円高・米ドル安方向にシフトした。

※高値と安値が逆の回答や片方だけの回答などを無効とした上で、上位3%と下位3%の回答をカットしてデータを処理

問2:今後1カ月間のユーロ/円相場の見通しについてお答えください

「今後1カ月間のユーロ/円相場の見通し」については、「ユーロ高・円安方向」と答えた割合が、44.6%であったのに対し「円高・ユーロ安方向」と答えた割合は16.7%であった。この結果「ユーロ/円予想DI」は△27.9%ポイントと前月の△34.2%ポイントからプラス幅が縮小した。
調査期間前後のユーロ/円相場は、一時184円台を回復する展開。高市首相が植田日銀総裁と会談した際に「追加利上げに難色を示した」と伝わったことを受けて円売りが強まった。ただ、一部の欧州中銀(ECB)高官が、為替動向によって「物価への影響が生じる可能性があれば対応する用意がある」と述べたことが伝わっており、こうした動きへの警戒感などからプラス幅が縮小した可能性がある。今後1カ月のユーロ/円相場の高値と安値の予想については、最高値が192.00円、最安値が150.00円となり、高値の平均値は184.36円、安値の平均値は177.55円であった。高値の中央値は185.00円、安値の中央値は180.00円であった。実勢レートが前月調査時(最終日)から2.1円ほど切り下がった動きに沿って、高値・安値の予想中央値は1~2円程度、円高・ユーロ安方向にシフトした。

※高値と安値が逆の回答や片方だけの回答などを無効とした上で、上位3%と下位3%の回答をカットしてデータを処理

問3:今後1カ月間の豪ドル/円相場の見通しについてお答えください

「今後1カ月間の豪ドル/円相場の見通し」については、「豪ドル高・円安方向」と答えた割合が、50.8%であったのに対し「円高・豪ドル安方向」と答えた割合は14.9%であった。この結果「豪ドル/円予想DI」は△35.9%ポイントと前月の△35.1%ポイントからプラス幅が僅かに拡大した。
調査期間前後の豪ドル/円相場は、110円台を回復。豪中銀(RBA)が5月会合で追加利上げを決定するとの見方が広がっている。一方で日銀による早期利上げ観測が後退しており、豪ドル買い・円売りが続くと見る個人投資家が増えたと考えられる。
今後1カ月の豪ドル/円相場の高値と安値の予想については、最高値が120.00円、最安値が90.00円となり、高値の平均値は110.12円、安値の平均値は105.08円であった。高値の中央値は110.50円、安値の中央値は107.00円だった。前月調査時(最終日)と比べ実勢レートが3.5円ほど切り上がったのに対し、高値・安値の予想中央値は3円程度、豪ドル高・円安方向にシフトした。

※高値と安値が逆の回答や片方だけの回答などを無効とした上で、上位3%と下位3%の回答をカットしてデータを処理

問4:今後1カ月間の英ポンド/円相場の見通しについてお答えください

「今後1カ月間の英ポンド/円相場の見通し」については、「英ポンド高・円安方向」と答えた割合が、40.8%であったのに対し「円高・英ポンド安方向」と答えた割合は19.7%であった。この結果「英ポンド/円予想DI」は△21.1%ポイントとなり、前月の△32.3%ポイントからプラス幅が縮小した。
調査期間前後の英ポンド/円相場は、210円台へ持ち直す展開。日銀による早期利上げ観測が後退する中で円売り地合いが続いている。しかし、ベイリー英中銀(BOE)総裁が「今後の会合では、利下げが正当化されるかどうかを問う姿勢で臨む」と述べており、今後の利下げを警戒して英ポンド高・円安スタンスの個人投資家が減少した可能性がある。
今後1カ月の英ポンド/円相場の高値と安値の予想については、最高値が220.00円、最安値が180.00円となり、高値の平均値は210.91円、安値の平均値は203.31円であった。高値の中央値は211.00円、安値の中央値は206.00円だった。前月調査(最終日)と比べ実勢レートが2.2円ほど切り下がったのに対し、高値・安値の予想中央値は4円程度、円高・英ポンド安にシフトした。

※高値と安値が逆の回答や片方だけの回答などを無効とした上で、上位3%と下位3%の回答をカットしてデータを処理

問5:今後3カ月程度の期間で買いたい、もしくは強くなると思う通貨はどれですか

今後3 カ月程度の期間で買いたい、もしくは強くなると思う通貨はどれですか(ひとつだけ)と尋ねたところ、「米ドル」と答えた割合が34.3%で最も多かった。次いで「円」が20.9%、以下、「豪ドル(13.6%)」、「トルコリラ(7.7%)」、「ユーロ(7.1%)」、「メキシコペソ(4.0%)」と続いた。「米ドル」は4カ月連続で首位となり、回答割合は前回の38.1%からやや低下した。一方、2 位の「円」は前回の19.5%から僅かに上昇した。躍進が目立ったのは3位の「豪ドル」で、順位は前回からひとつ上げただけだったが、回答割合は7.3%から2 倍近く上昇した。自由記述形式で「豪ドル」を最も買いたい理由について尋ねた結果、「オーストラリアの政策金利が上がる」との趣旨の回答が多かった。豪中銀(RBA)の利上げ期待が豪ドルの先高観を強めている可能性が高い。そのほか、「レアアース需要」、「米国とイランの紛争による資源国通貨の価値向上」などの回答もあった。なお、首位の「米ドル」を最も買いたい理由としては「好調な経済状況」、「基軸通貨としての需要」、「地政学リスクによる有事のドル買い」、「しばらく利下げはなさそう」などの声が挙がっていた。

問6:今後3カ月程度の期間で売りたい、もしくは弱くなると思う通貨はどれですか

問5とは反対に、今後3カ月程度の期間で売りたい、もしくは弱くなると思う通貨はどれですか(ひとつだけ)と尋ねたところ、「円」が56.4%と答えた割合が圧倒的に多く、「米ドル」が19.5%で続いた。以下、「ユーロ(6.0%)」、「トルコリラ(5.3%)」、「中国人民元(4.7%)」、「英ポンド(2.2%)」の順になった。「円」は4カ月連続で「最も売りたい通貨」となり、回答割合は前回の44.8%から10ポイント以上増加した。一方、2位の「米ドル」の回答割合は前回の28.3%から低下した。今回も、「円」と「米ドル」に合計で7割以上の回答が集中した。なお、「円」が最も弱くなると考える理由について自由記述形式で尋ねたところ、「日銀は利上げできない」、「日銀が利上げしても円高は一時的」、などと金融政策を挙げる向きが多かった。また、「高市政権の財政拡大」、「総選挙で高市政権が盤石になる」などと政治を理由に円安を予想する声も少なくなかった。そのほか「円を買う理由が見当たらない」、「円高になる理由がない」などとする意見も出ていた。

問7:2 月18 日に発足した第2 次高市政権下の円相場において最も意識するリスクはどれですか。

今回の特別質問として2 月18 日に発足した第2 次高市政権下の円相場において最も意識するリスクはどれですか。次のうちから最も当てはまるものをひとつお選びください。」と尋ねたところ、「財政懸念による円安」が50.6%と過半数を占めた。次いで「日銀の利上げ加速による円高」が16.5%、「中国との対立激化による円安」が10.0%、「景気拡大による円高」が7.3%、「日銀の独立性への懸念による円安」が6.5%、「中国との対立によるリスク回避の円高」が4.8%と続いた。「その他」は4.2%で、内容としては「米ドル離れによる円高」や「イランと米国の戦争による一時的な円高」などの回答があった。全体として、「円安リスク」を意識する向きが合算で67.1%に上り、「円高リスク」の28.6%を大きく上回った。

問8: 投資の対象として円建て以外の資産(FX 投資を除く)を保有していますか。

もう一つの特別質問として「投資の対象として円建て以外の資産(FX 投資を除く)を保有していますか。」と尋ねたところ、「円建て資産のみを保有」が27.9%と最も多かった。以下、複数回答可で尋ねた結果、「外国株式・海外投資信託を保有」が27.6%、「暗号資産を保有」が13.9%、「金・銀などの貴金属を保有」が13.3%、「外貨建て預金を保有」が8.3%、「外国債券を保有」が4.8%、「外貨建て保険を保有」が3.6%、「海外不動産を保有」が0.5%だった。FX 投資家の7割以上が、FX 以外に何らかの外貨建て投資を行なっていることが分かった。また、「暗号資産を保有」や「金・銀などの貴金属を保有」の割合が比較的高いのもFX 投資家層ならではだろう。

本レポートは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。また、本レポートに記載された意見や予測等は、今後予告なしに変更されることがございます。なお、本レポートにより利用者の皆様に生じたいかなる損害についても、株式会社外為どっとコム総合研究所ならびに株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承願います。 Copyright©Gaitame.com Research Institute Ltd. All Rights Reserved. https://gaitamesk.com/
 
kanda.jpg 株式会社外為どっとコム総合研究所 シニア為替アナリスト
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
uehara.jpg 外為どっとコム総合研究所 情報企画部 為替アナリスト
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」、ラジオ(ニッポン放送)でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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