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【見通し】株式明日の戦略-後場一段安も5日線は上回る、指数の弱さを受けても物色意欲は旺盛

5日の日経平均は続落。終値は475円安の53818円。まちまちの米国株を受けて小安く始まった後、しばらくプラス圏とマイナス圏を行き来する方向感のない動きが続いた。値上がり銘柄はかなり多かった一方、米国動向から半導体株やソフトバンクグループが大幅安となっており、強弱感が交錯した。しかし、11時辺りからは弱い銘柄の下げの度合いが大きくなったことで、下方向に勢いがついた。後場に入ると非鉄金属株にも大きく下げる銘柄が増えたことで、一時下げ幅を600円超に拡大。53600円台で売りが一巡して13時以降は値を戻したものの、400円を超える下落で終了した。

 東証プライムの売買代金は概算で8兆6800億円。業種別では医薬品、空運、小売などが上昇した一方、非鉄金属、海運、機械などが下落した。3Q累計は前年同期比で最終減益となったものの、市場の期待を上回った三菱商事が急伸。半面、下方修正を発表した三井化学が大幅に下落した。

 東証プライムの騰落銘柄数は値上がり1149/値下がり397。決算が好感されたルネサスが商いを伴って7.5%高。パナソニック、清水建設、LINEヤフーも決算を材料に急伸した。ファーストリテイリングが2%を超える上昇。ラクス、マネーフォワード、フリーなど、前日派手に下げたSaaS(Software as a Service)関連に見直し買いが入った。

 一方、傘下のアームが決算を発表して米国の時間外で株価が急落したことを嫌気して、ソフトバンクGが7%安。半導体株が嫌われる中でアドバンテストが4.8%安となっており、この2銘柄で日経平均を560円近く押し下げた。キオクシアが米サンディスク株の急落に連れ安して6.6%安。フジクラ、古河電工、住友鉱山、東邦亜鉛など非鉄金属セクターが弱かった。決算が失望を誘ったダイキン、ローム、エムスリーが大幅に下落した。

 日経平均が大きく下げた一方で、プライムでは値上がり銘柄が1000を超えた。TOPIXはプラスで終われなかったが、構図はきのうと似ている。日経平均や売買代金上位銘柄が弱くても、そのことが売り急ぎを加速させるような状況にはなっていない。日経平均に関しても、400円を超える下落が2日続いたものの、終値(53818円)では5日線(53762円、5日時点)を上回っており、チャートは崩れていない。あすも大型グロース株次第となりそうではあるが、与党の勝利が濃厚とみられている衆議院選挙の投開票を8日に控えているだけに、さらに下げるようなら下値は拾われる可能性が高い。あす引け後に決算発表を予定している東京エレクトロンがどういった動きを見せるかに注意を払っておきたい。

・提供 DZHフィナンシャルリサーチ