8日の日経平均は大幅続落。終値は844円安の51117円。米国株は3指数がまちまちとなったが、ダウ平均やS&P500の下落を嫌気して3桁下落スタート。下げ幅を400円超に広げて51500円を割り込んだところでいったん売り圧力が和らいだ。しかし、後場は前引けから大きく水準を切り下げて始まり、51500円より下が定着。ソフトバンクグループや東京エレクトロンなど大型グロース株の一角が弱く、日経平均の指数としての弱さが強く意識された。値下がりに転じる銘柄も増える中、引けにかけては一段安。900円超下げる場面もあり、安値圏で取引を終えた。大型グロースが弱い一方で新興グロースには資金が向かっており、グロース250指数は1.4%高と強い動きを見せた。
東証プライムの売買代金は概算で5兆9600億円。業種別では医薬品、電気・ガス、空運などが上昇した一方、非鉄金属、電気機器、情報・通信などが下落した。自己株取得を発表したセレンディップ・ホールディングスが大幅上昇。半面、上述のソフトバンクグループが7.6%安と派手に下げており、1銘柄で日経平均を約283円押し下げた。
東証プライムの騰落銘柄数は値上がり632/値下がり905。三菱重工、川崎重工、IHIの防衛大手3社がそろって上昇。半導体関連の多くが売られる中、キオクシアHDはプラスで終えた。物色は内向きに傾き、大成建設や大林組など建設株が逆行高。住友ファーマや塩野義製薬など薬品株の一角に強い動きが見られた。ドローン関連が前日に続いて買いを集めており、ブルーイノベーションがストップ高。テラドローンがストップ高比例配分となった。
一方、東京エレクトロン、レーザーテック、アドバンテストなど半導体株の多くが大幅安。フジクラや住友電工など電線株も弱かった。太陽誘電、TDK、村田製作所など電子部品株が全般軟調。証券会社が投資評価を引き下げたタマホームや、3Q決算が失望材料となったABCマートの下げが大きかった。
日経平均は連日の大幅安。7日の米国でナスダックが上昇したにもかかわらず、ソフトバンクグループ、東京エレクトロン、アドバンテストなど大型グロース株が下げを主導した。(1)前場でいったん下げ止まったように見えたものの、後場に下げ幅を広げたこと、(2)節目(7日は52000円、8日は51500円)が意識されたように見えたものの、終値では下回ったことーなどがきのうと似ている。5日と6日で2000円を超える上昇となったが、7日と8日で上げ分の半分以上を消失した。
日本は「中国リスク」がぬぐい切れない中で三連休に入るだけに、あすは弱材料に敏感となりそう。きょうの終値は51117円で、5日線(51553円、8日時点、以下同じ)は明確に割り込んだ。下に控えた25日線(50468円)を割り込まずに推移できるかが焦点となる。2025年大納会の終値は50339.48円だが、もしこれを割り込んで週間下落となるようであれば、来週以降の大型グロース株は動きが良くなっても戻り売りに押されやすくなるだろう。
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
