19日の日経平均は大幅反発。終値は505円高の49507円。米国株高を受けて、寄り付きから300円を超える上昇。幅広い銘柄に買いが入り、前場ではじり高基調が続いた。昼休みには日銀が政策金利を0.25%引き上げると発表。発表を受けてドル円が大きく円安に振れる場面があり、後場のスタート直後には上げ幅を700円超に広げた。強い反応は一時的で、その後は伸び悩んだ。それでも良好な地合いに大きな変化はなく、500円を超える上昇で取引を終えた。
東証プライムの売買代金は概算で6兆6500億円。業種別では非鉄金属、建設、情報・通信などが上昇した一方、その他製品、海運、水産・農林などが下落した。ソフトバンクグループが米国でIT関連が買われた動きに好反応を示して6%を超える上昇。半面、川崎汽船など海運株が株高の流れに乗れず軟調に推移した。
東証プライムの騰落銘柄数は値上がり1161/値下がり385。AI関連の動きが良く、フジクラや古河電工など電線株が大幅上昇。東京エレクトロンやアドバンテストなど半導体株に買いが入った。日銀の利上げは織り込み済みであったが、三井住友や三菱UFJなど銀行株は材料出尽くしとはならずにしっかり上昇。オアシスマネジメントの大株主浮上が判明したイオンFSが急伸した。
一方、直近で強く買われる場面があったキオクシアやSBI新生銀行が利益確定売りに押された。任天堂、ソニーG、コナミGなどゲーム株が全般軟調。証券会社が投資判断を引き下げた大和ハウスが売られており、積水ハウスや住友林業など住宅関連が弱かった。リリースを材料にネクセラファーマが12.3%安と急落した。
本日は3社が新規上場。グロース市場に上場したパワーエックスとスタンダード市場に上場したギミックは公開価格割れからのスタートとなったが、ともに終値は初値を上回り、パワーエックスはストップ高となった。スタンダード市場に新規上場した辻・本郷ITコンサルティングは、高い初値をつけたものの、終値は初値を下回った。
大方の予想通り日銀は利上げを決定。日経平均は前引けが49568円、大引けが49507円となっており、結果に対する反応は限られた。ドル円が結果発表後や引け後の植田総裁会見中に円安に振れている。発表後に円高が進まなかったことは、きょうの日本株には安心材料になったと思われる。ただ、「日銀は円安を止められない」との見方が強まって円安に勢いがつきすぎると、介入が意識されて為替が日本株をかく乱する要因になり得る。来週はドル円が落ち着いた動きとなるかどうかに注意を払っておきたい。
【来週の見通し】
小動きか。米国は木曜25日が休場で、週後半は米国以外にも休場の地域が多い。日米ともに経済指標はいくつか出てくるが、12月の中央銀行イベントは大きな波乱なく消化しており、強気にも弱気にも傾きづらいと予想する。日経平均に関しては日々の値動きはソフトバンクグループやアドバンテストなどの影響を大きく受けるかもしれないが、週間では水準が大きく変化しないとみる。新規上場が5銘柄あり、直近で大型の上場もあったことから、値幅を求めた資金はIPO銘柄に向かうだろう。
(山下)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
