本日のロンドン為替市場では、複数の経済指標を確認しつつ、月末に絡んだフローに注意した取引か。経済指標は、ドイツから10月小売売上高や、11月の雇用統計と消費者物価指数(CPI)が発表予定。フランスからも11月CPIや7-9月期国内総生産(GDP)改定値、スイスから同四半期GDPや11月KOF景気先行指数が発表される。また、ナーゲル独連銀総裁が講演する予定。
昨日は欧州中央銀行(ECB)が10月29-30日分の理事会議事要旨を公表。そこで「ECB当局者が利下げを急いでいない」ことが判明した。「高い不確実性が続く中、一部当局者からは利下げサイクルは終了した」との見方も示されている。それまで上値が重かったユーロドルは議事要旨後に下値を切り上げたが、1.16ドル台では再び伸び悩んだ。
本日は、ユーロ圏経済の牽引役であるドイツから複数の経済指標が発表される。その中でも欧州午後の11月CPIには注目したい。予想は前月比-0.2%と前回0.3%から下振れだが、前年比は2.4%と前回から0.1ポイント加速する見込み。
夏前にやや鈍化した独CPIだが、それでも低下は2.0%までだった。本日インフレの底堅さが確認できるようだと、ECB利下げサイクルの終了も現実味が帯びてくるかもしれない。なお、欧州前半からドイツ各州のインフレ指標が発表される。こちらの結果が極端に振れるようであれば、独CPI前にユーロドルは動意づきそうだ。
ほか、欧州前半に発表される7-9月期スイスGDPも注目ポイントの1つ。前期比、前年同期比ともに前四半期から低下予想だが、特に前期比は-0.4%と2021年以来のマイナス成長が見込まれている。結果を確認後に、スイス中銀がさらなる緩和に追い込まれるとの思惑が高まるかもしれない。
想定レンジ上限
・ユーロドル、13日高値1.1656ドル
・ユーロスイスフラン、9月5日高値0.9396フラン
想定レンジ下限
・ユーロドル、25日安値1.1512ドル
・ユーロスイスフラン、21日安値0.9276フラン
(小針)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
