本日のロンドン為替市場では、複数の経済イベントがある中で英中銀(BOE)の金融政策委員会(MPC)が注目される。市場予想は政策金利の据え置きが主流。
英MPCの結果が予想通りであれば、市場の関心は議事要旨に移る。ハト派的内容であれば、ポンドに下押し圧力が掛かりやすいと見る。前回会合ではディングラ委員とテイラー委員が利下げを主張していた。今回の会合で利下げを主張する委員が増えていた場合、来年2月と見られている利下げ時期が12月に前倒しされるとの見方が強まりそうだ。
ただ、注意すべきはインフレ見通しだろう。前回9月のMPCでは「消費者物価指数(CPI)は2025年9月に4%でピークに達する見込み」などの見解が示された。万一、インフレの鈍化傾向が確認できるまで金利を据え置く姿勢を示すようならば、早期利下げ観測が後退してポンドが買われる場面もあり得る。
とはいえ、4日にリーブス英財務相が広範な増税を示唆し、英国財政への懸念がくすぶる中ではポンド買いの勢いは一時的かもしれない。なお、リーブス財務相は、26日に秋季予算案を発表する。
要人発言では、コッハー・オーストリア中銀総裁やシュナーベル欧州中央銀行(ECB)専務理事、デギンドスECB副総裁、ビルロワドガロー仏中銀総裁、ナーゲル独連銀総裁の講演が予定されている。ユーロドルは今月に入ってからの高安が100pipsに満たないなど小動きだが、金利や経済見通しについての言及があれば動意づく可能性もある。
他方、ノルウェー中銀が金融政策を発表し、こちらも金利据え置き予想がコンセンサス。同中銀は、9月に0.25%利下げを実施。その直後であることや、その際に声明で「今回の現状認識に基づき、やや高めの金利水準が今後必要と見込まれる」「今後急激な利下げは想定しておらず、本日示した予測では今後3年間で年1回程度の利下げが見込まれる」で言及し、早期利下げ観測が後退している。今後の金利見通しに変化がないか確認しておきたい。
想定レンジ上限
・ポンドドル:4日高値1.3145ドル
・ノルウェー・クローネ(NOK)円:10月30・31日に付けた年初来高値15.35円
想定レンジ下限
・ポンドドル:ピボット・ターニングポイント1.2978ドル。割り込むと心理的節目の1.2900ドル
・ノルウェー・クローネ(NOK)円:日足・一目均衡表の雲上限14.84円
(川畑)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
