21日の香港市場は堅調か。米中対立を巡る懸念の後退が好感されそうだ。トランプ米大統領は20日、記者団に対して改めて中国との関係が良好だとして、貿易協定締結への楽観的な見方を示した。10月末に韓国で開くアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議とあわせて中国の習近平国家主席と会談し、来年にも訪中する可能性を示唆した。
もっとも、買い一巡後は伸び悩む可能性がある。中国本土では第15次5カ年計画(2026-30年)草案を議論する中国共産党第20期中央委員会第4回全体会議(4中全会)が23日まで開催されるとあって、政策期待が根強いものの、内容を見極めようと様子見ムードが広がる可能性もある。
20日のNY市場でダウ平均は515米ドル高と続伸。米中摩擦への警戒感が和らいだことや、新型iPhoneの販売好調が伝えられたアップルが約4%上昇し、上場来高値を更新したほか、政府機関の一部閉鎖が近く終了するとの見方もセンチメントの改善につながった。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数も続伸した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、主力株では欧州金融株のHSBC(00005)が香港終値を下回った半面、大型ネット株の美団(03690)、テンセント(00700)、アリババ集団(09988)が上回って引けた。
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
