本日のロンドン為替市場では、ユーロ圏では主だった要人発言や経済指標の発表は予定されていない中、ユーロドルは前週末の米雇用統計ショックの影響を見極めることになるか。
前週末は7月米雇用統計を始め弱めの指標結果が相次いだこと加え、クーグラー米連邦準備制度理事会(FRB)理事の突然の辞任をきっかけとして米連邦準備制度理事会(FRB)の独立性に対する不透明感が漂ったことも合わさり、ドル売り・米長期金利低下が進んだ。本日は急速に進んだドル安に対する調整が先行しているものの、大元のドル売り材料に変化がない以上、足元のドル安トレンドが早期に転換する公算は小さいと見る。時間外の米長期金利の動きにも注目しつつ、欧州市場でもドル売りの動きが続くか、見極めることなろう。
テクニカル面でも、前週のユーロドルは日足・一目均衡表の雲の下限を割り込むも一時的となると、前週末には雲の上限を突破して転換線を上抜けており、下げ一服のチャート形状となっている。前週末に上伸を阻んだ基準線は本日1.1611ドルに位置しており、同水準を上抜けると先月28日に割り込んでから一度も回復していない節目の1.17ドルを視野に入れた上値模索も想定される。
なお、トルコでは7月消費者物価指数(CPI)が発表予定。市場予想は前年比34.10%と、21年後半以来の低い伸びとなる見通し。インフレに苦しむトルコ経済にとっての伸び鈍化は好材料であり、高止まりしているドル/リラ相場に影響が出るようならば対円相場を動かす場面もあるだろう。
想定レンジ上限
・ユーロドル:日足・一目均衡表の基準線1.1611ドル。超えると心理的節目の1.1700ドル
・トルコリラ円:90日移動平均線3.70円
想定レンジ下限
・ユーロドル:心理的節目の1.1500ドル。割り込むと日足・一目均衡表の転換線1.1427ドル。
・トルコリラ円:ピボット・サポート2の3.56円
(川畑)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
