本日のNY為替市場のドル円は、米6月米卸売物価指数(PPI)がポジティブサプライズだった場合の200日移動平均線149.72円の攻防に警戒する展開が予想される。
6月米PPIは前月比+0.2%、前年比+2.5%と予想されており、5月の前月比+0.1%からは上昇、前年比+2.6%からは伸び率の鈍化が見込まれている。
6月米PPIが予想を上回るポジティブサプライズだった場合は、9月米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ確率が、現時点の52%台からさらに低下することで、ドル円は、200日移動平均線149.72円を上抜ける可能性が高まることになる。
ドル円が200日移動平均線を上抜けた場合は、シカゴIMM筋の円のネット買い持ちポジション(※7/8時点:116155枚)が手仕舞われる可能性に警戒しておきたい。
ドル円相場の道標ともいえるシカゴIMMの円のネット買い持ちポジションは、4月29日時点の過去最大規模の179212枚から減少傾向にあるが、昨年7月には過去最大の円のネット売り持ちポジションが手仕舞われたことで、夏休み前の手仕舞いという日柄にも警戒しておきたい。
また本日は、ハマック米クリーブランド連銀総裁やバー米連邦準備理事会(FRB)理事の講演が予定されており、6月の消費者物価指数(CPI)や卸売物価指数(PPI)を受けた利下げ時期への言及にも注目しておきたい。
パウエルFRB議長は、前回のFOMCの後に、インフレが夏にかけて上昇するとの見通しを示して、「この夏、6月の数字と7月の数字によって状況が分かり始めるだろう」として利下げを急がない姿勢を維持していた。
さらに、7月29-30日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の判断材料となる米地区連銀経済報告(ベージュブック)にも注目しておきたい。
前回の地区連銀経済報告での景気判断は、「ほとんど停滞」から「わずかながら減退」へ引き下げられており、景気減退が認知されていた。
・想定レンジ上限
ドル円の上値目処(めど)は、150.49円(4/2高値)
・想定レンジ下限
ドル円の下値目処(めど)は、148.03円(6/23高値)
(山下)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
