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FX/為替「米利下げ再開は9月予想、底堅い雇用がFRBに時間的余裕与える-米ドル/円145円台へ」米国雇用統計のふりかえり 2025年7月号 By 外為どっとコム総研

米雇用統計ふりかえり

執筆日時:2025年7月4日 10時57分
執筆者  :株式会社外為どっとコム総合研究所 小野 直人

USDJPY5分チャート
※チャート:ドル/円-5分足
 外為どっとコム「ネオチャート

米利下げ再開は9月予想、底堅い雇用がFRBに時間的余裕与える-米ドル/円145円台へ

7月3日に発表された米国の6月非農業部門雇用者数(NFP)は、市場予想の11.0万人に対して14.7万人となり、米国の関税政策が警戒される中、労働市場がなおも底堅さを維持していることを示しました。5月分のNFPも13.9万人から14.4万人へ上方修正されています。また、失業率は4.1%と前月の4.2%から改善しました。ただ、平均時給は前月比で0.2%、前年比で3.7%へ低下しています。結果を受けて、FRBの7月利下げ期待は大きく低下し、最短でも利下げは9月以降に再開される可能性が高いとの見方が優勢です。

もっとも、NFPの内訳を見ると、民間雇用者数が7.4万人と、5月の13.7万人から半減した一方で、政府部門は5月分の7千人から7.3万人へ大幅に増加しています。しかも、教育分野が政府部門の8割強を占めるなど異例とも言える結果に、一部アナリストからは、背景には季節調整の問題があるのかもしれないとの指摘が見られるなど、今後の動向には注意が必要とされました。こうした背景から、市場では年内に0.25%利下げが1回、あるいは2回織り込まれた状態が続いています。

 

各市場の反応

【為替市場】

米ドル/円は145.232円まで上昇しました。

目先の米利下げ期待が後退する中で、長期金利の指標となる米10年債利回りが4.35%台と6月24日以来の水準まで上昇したことで、米ドル買いが進展しました。

【株式市場】

底堅い労働市場の結果を受けて、関税政策に対する不安が和らぎ、株価を押し上げました。ハイテク株の比率が高いナスダック総合は続伸し、史上最高値で取引を終えたほか、S&P500種も過去最高値を更新しています。

ダウ平均は前日比 0.77%(+344.11)上昇の44,828.53ドル、
ナスダック総合は前日比 1.02%(+207.97)上昇の20,601.10、
S&P500種は前日比 0.83%(+51.93) 上昇し6,279.35 で取引を終えました。

【金市場】

米金利が上昇する中で、金利が付かない資産である金の魅力が相対的に低下し、スポット価格は 3,312ドル付近まで下落。下げ一巡後は、3,327ドル付近へ戻したものの、米ドル高の流れから戻り幅は限定されました。

株価指数・商品CFDチャート
※チャート:左上から横に米国S&P500、米国D30、日本N225、金スポット、5分足
 外為どっとコム「株価指数・商品CFDチャート

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米雇用統計の予想と戦略(先行記事へのリンク)

 
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