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メキシコペソ 月間為替予想「インフレ加速も利下げ継続。メキシコペソ/円は7.5~7.8円の上昇を予想」FXレポート 2025年7月

 

メキシコの経済状況

9日に発表された5月のCPIは前年比4.42%と4月の3.93%、予想の4.38%を上回った。前月比は0.28%と前月の0.33%からはやや鈍化した。コア指数は4.06%上昇と4月の3.93%から上昇し24年6月以来の高さとなった。
飼料農産物が6.76%、家畜が10.85%、エネルギー・LPガスが3.93%上昇したことが物価上昇の原因となった。
物価はメキシコ中銀のインフレターゲットの3±1%を超えてきており、今後の金融政策で利下げに慎重になる可能性がある。

メキシコの金融政策

6月26日の会合でメキシコ中銀は予想通り政策金利を0.5%引き下げて8%とした。4回連続の0.5%の利下げとなった。ジョナサン・ヒース副総裁が金利据え置きを主張した。
声明では為替レートの動向、経済活動の低迷、世界的な貿易政策の変化による影響の可能性を考慮して行われた、今後、政策金利のさらなる調整を検討すると述べた。今回は過去3回の金融政策決定で言及された「同程度」の利下げを検討するという文言が含まれなかった。
このことは今後の利下げは継続するが、利下げ幅は縮小する可能性が高い。金融スタンスがハト派からやや中立に転換した可能性がある。
市場では25年8月に0.25%、9月に0.25%の利下げで7.5%までの利下げが予想されている。

メキシコペソの投資戦略

6月のドルペソは19.4180付近でオープン18.845付近(6月27日現在)で推移しここまで月間で2.9%の下落となっている。6か月連続の月足陰線となっている。メキシコ中銀の連続利下げにもかかわらずドル安ペソ高の流れが継続している。18.7660付近が24年8月の安値16.2570付近~25年2月の高値21.2870付近の50%戻しにあたる。ここが短期のサポート、抜ければ18.50が次のサポートと思われる。
戻りは25日移動平均線が位置する19.10付近、19.40付近がレジスタンスとなり、このレベルが抜けなければ下落トレンドの継続を予想する。
6月のペソ円は7.399付近でオープンし7.674円付近で推移し3.7%の上昇となっている。月初に7.4円付近がサポートされ上昇が継続し7.7円付近と高値を更新している。200日移動平均線の位置する7.58円が短期のサポート、7.5円が維持できれば上昇トレンドは継続と予想します。
ターゲットは昨年9月以降の高値7.8円とします。

【メキシコペソ/円 日足】

 

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新興国通貨が高金利である理由について
新興国に分類される国々は概して政治リスクや財政リスクが先進国よりも高く、したがってその経済的信用度は相対的に低い水準にあります。こうした条件下では海外投資家の資金を呼び寄せられず、経済発展の支障となるため、金利を上げたり税金を安くしたりすることで、信用度の低さを補いうる投資環境を構築しようとします。そのため新興国通貨は一般に先進国通貨よりも高金利となる傾向にありますが、前述したように各種リスクが高い水準にあることから、長期的には先進国通貨に比べて価値が下がる(=通貨が下落する)条件を備えているともいえます。
 
YEN蔵
株式会社ADVANCE代表取締役 米系のシティバンク、英系のスタンダード・チャータード銀行で、20年以上にわたり、為替ディーラーとして活躍。現在は投資情報配信を主業務とする株式会社ADVANCE代表取締役。ドル、ユーロなどメジャー通貨のみならず、アジア通貨をはじめとするエマージング通貨でのディーリングについても造詣が深い。また、海外のトレーダー、ファンド関係者との親交も深い。YouTubeなどで個人投資家に対して為替に関する情報を発信しており、人気を博している。
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