【ドル円週間予想】 上値余地を探る動き。147円台の上値抵抗にも注意。
直近の日足は陽線引けとなり下値を切り上げる流れを維持しています。また、この陽線が1月に付けた158.87を基点として上値を切り下げて来た流れから上抜けた位置で終えており、上値余地が一段と拡がり易くなっています。中期トレンドが弱いためドル急伸にも繋がり難いと見ますが、5月に付けた直近高値148.65を意識する展開が予想され、目先はドルの押し目買い方針が有効と見ています。一方下値は、145.00±10銭、144.50-60に強い抵抗が出来ており、これらを全て下抜けるほどの下げに繋がり難いと見られますが、144.00-10の抵抗を下抜けて終えた場合は下値リスクが点灯、143.70以下で終えた場合は短期トレンドが変化して、下値余地がさらに拡がり易くなります。日足の上値抵抗は146.70-80,147.50-60,148.10-20,148.60-70に、下値抵抗は145.40-50,145.00±10銭,144.50-60,144.00-10にあります。21日移動平均線は144.24に位置しており、短期トレンドをサポートしていますが、143.70以下で終えた場合は下値リスクが点灯します。120日、200日線は148.46と149.54に位置しており上値を抑え込んだ状態に変わりありません。
一方直近の週足は、陽線引けとなり、前週の陰線を切り返して上値余地を探る動きに繋げています。またこの陽線が、1月に付けた158.87を基点として上値を切り下げて来た流れから若干上抜けた位置で越週しており、上値トライの動きが強まる可能性が高くなっています。単体では上昇エネルギーの強いものではなく、また2021年1月に付けた102.59を基点とする長期的なサポートラインを下抜けた位置で推移していることから、上値を追い切れずに反落する可能性にも注意が必要でしょう。このサポートラインは147円台半ばに位置しています。一方で、4月に付けた139.89を基点として下値を切り上げる流れを維持しており、この短期的な週足のサポートラインが143.70-80に位置していることから、これを割り込んで越週しない限り、下値余地も拡がり難い状態です。今週の週足ベースで見た上値抵抗は、147.00-10,147.50-60,148.00~148.20,148.60~148.80に、下値抵抗は145.40-50,145.00-10,144.00-10,143.70-80にあります。全て下抜けて越週した場合は、下値リスクが点灯します。31週、62週移動平均線は149.62と150.88に位置しており、中期トレンドは“ドル弱気”の流れに変わりありません。
今週の戦略は、ドル買いは145.40-50で押し目買い。下値余地を145.00近辺まで見て置く必要があります。損切りは144.50で撤退です。ドル売りは今週いっぱい様子見か、147.40-50で軽く戻り売り。損切りは148.20で撤退です。
上値は146.20-30,146.50-60,146.70-80,147.00-10,147.40-50,147.70-80,148.10-20に強い抵抗がありますが、上下動を繰り返しながらもどこまでクリア出来るかトライする動きへ。下値は、145.90-00に軽い抵抗が、145.50-60,145.00±10銭,144.60-70に強い抵抗が出来ており、これらを下抜け切れない可能性が高いと見ていますが、144.30-40,144.00-10,143.70-80の抵抗を全て切り崩して終えた場合は、短期トレンドが変化して下値リスクが点灯します。さらに142円を割り込んで終えた場合は新たな下落リスクが生じて4月に付けた139.89が底値であったかどうかを確認する動きへ。
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