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ドル円、下落要因の方が多い?142円前後を割れると更なる下落も|米雇用統計が命運を握るのか 2025/6/6(金)志摩力男 FX/為替 #外為ドキッ

 

今週の為替相場総括:経済指標の乱高下とドル円動向分析【外為マーケットビュー】

動画配信期間:公開日から2週間

外為市場に長年携わってきたコメンテータが、その日の相場見通しや今後のマーケット展望を解説します。

動画の内容まとめ

今週の相場概況

今週の為替相場は、アメリカの経済指標が多数発表される月初第1週となり、アメリカ経済の状況確認の週となりました。出てくる経済指標が良好だったり悪化したりと一進一退の展開で、まさにドッタンバッタンの週となりました。

日別の主要な動き

6月2日(月曜日):ISM製造業景況指数の悪化

ISM製造業景況指数が予想49.3に対して48.5と下回ったため、ドルが下落しました。143円台から142円台半ばまで落ちる展開となりましたが、大きなインパクトはありませんでした。

6月3日(火曜日):JOLTS求人件数の大幅改善

JOLTS求人件数が739.1万件となり、予想710万件を大幅に上回る結果となりました。これはドル買いの材料となり、144.30円まで上昇しました。トランプ関税の影響による雇用への悪影響が懸念されていた中で、予想外に強い数字となりました。

6月4日(水曜日):ADP雇用統計とISMサービス業の悪化

ADP雇用統計は予想11.2万人に対して3.7万人と大きく下回りました。さらにISMサービス業(非製造業)が49.9となり、景況感の節目である50を下回ったことで、ドルが急落しました。142.50円近辺が何度もサポートされる展開となりました。

6月5日(木曜日):米中首脳電話会談の影響

新規失業保険申請件数の悪化でドルが下落しましたが、トランプ大統領と習近平国家主席の電話会談実施が報じられると、ドルが大きく巻き戻しました。習近平氏の中国招待やアメリカへの招待が決まったものの、貿易面での具体的な取り決めは不明です。

トランプ・マスク関係の悪化と市場への影響

トランプ大統領とイーロン・マスク氏の関係悪化が表面化し、テスラ株の急落を招きました。この影響でナスダックも0.8%下落し、ドル相場にも重石となっています。マスク氏からの資金提供や支持者の離反リスクが懸念材料となっています。

米雇用統計への展望と懸念

非農業部門雇用者数の予想13万人となっていますが、この指標は強めに出やすいジンクスがあります。一方で翌月に下方修正されることも多く、昨年は約80万人規模の大幅修正もありました。ISMサービス業の詳細を見ると、新規受注が52.3から46.4へ大幅悪化する一方、価格は65.1から68.7へ上昇しており、景気後退の可能性を示唆しています。

ドル円:テクニカル分析と今後の見通し

ドル円相場は中長期的には160円台から140円台前半まで下落し、円高気味の推移となっています。142円付近で何度もリバウンドしていますが、この水準を割れると更なる下落が予想されます。140円を割り込むと大きな下げにつながりやすい状況です。下降トレンドラインを上抜けすれば下げ相場も一服する可能性がありますが、現在は下げ渋りの状況が続いています。

全体的には、アメリカの景気スローダウンや関税の影響、政治的不安定要素など、ドル下落要因の方が多いと考えられますが、下げ渋りも見られるため、本日の雇用統計の結果が今後の方向性を決める重要な材料となります。

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志摩力男氏96_130.jpg 志摩力男 氏
慶應義塾経済学部卒。1988年ー1995年ゴールドマン・サックス、2006-2008年ドイツ証券等、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任、その後香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立した後も、世界各地の有力トレーダーと交流があり、現在も現役トレーダーとして活躍。
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