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FX「外では平和活動、内では弾圧。リラ安は1ドル40リラの節目に」トルコリラ見通し

 

総括

FX「外では平和活動、内では弾圧。リラ安は1ドル40リラの節目に」トルコリラ見通し

(通貨最下位、株価18位)   
予想レンジ トルコリラ/円3.4-3.9

*リラ、株が世界最弱。長期金利は30%台
*GDP、1Qは前年比2.0%増 予想下回る
*4月雇用が悪化
*本日はCPI
*静かなる弾圧、野党議員を含む数十人を逮捕。ただ支持率は野党がリード
*ウクライナ和平に尽力しているが、国内の不満を外へ向けている気もする
*トルコ中銀がリラ安容認か=ゴールドマン
*外貨準備残高が増加中
*常に楽観的なシムシェキ財務大臣(政府系新聞から批判あり)
*イマモール氏の逮捕後のトリプル安から抜け出せず
*EUに関税同盟の更新とシェンゲン協定の制限緩和を要請
*米国の相互関税は10%
*トルコの外貨預金比率は34.25%で高い
*中銀の目標は2025年末に政策金利を21%へ引き下げること
* 年末時点のインフレ予想は24%。

(リラは対ドルで節目の40に)
 リラは年初来最弱で対円17.42%安、株価(イスタンブール100指数)は年初来8.36%安、10年国債利回りは31.23%。リラは対ドルで節目の40に近づいている。
 外交ではウクライナ和平に尽力しているが、国内の不満を外へ向けている気もする。

(GDP、1Qは前年比2.0%増 予想下回る)
1QのGDPは前年同期比2.0%増加した。国内の金融引き締め政策やイスタンブール市長の逮捕に端を発した国内市場の混乱などが影響し、予想には届かなかった。
成長率は2024年4Qの3.0増%から減速。予想は2.3%。
シムシェキ財務相は、ディスインフレは順調に進んでおり、経済は緩やかに成長し、消費と投資の見通しは均衡が取れているとの認識を示した。「2Qの初期指標は、経済活動が緩やかなペースで継続していることを示唆している」と指摘した。
1Qは建設業が7.3%、情報通信業が6.1%、その他のサービス業が4.7%それぞれ成長した。
個人消費、投資、在庫積み増しが成長を押し上げた一方、純輸出が重しとなった。短期的な成長見通しについては、先行指標は2QのGDP成長の勢いが緩やかに鈍化することを示している。

(4月雇用が悪化)
 4月失業率は8.6%、前月の8%から悪化した。
5月経済信頼感指数は96.7、前回は96.6。5月製造業PMIは47.2、前月は47.3。

(本日はCPI)
 本日は5月消費者物価(CPI)の発表。予想は前年比で36.1%上昇、前月は37.86%。
前月比は2%上昇の予想、前月は3%上昇。

(静かなる弾圧、野党議員を含む数十人を逮捕)
先週土曜日、トルコ当局は、野党党員を含む汚職容疑で数十人の逮捕を命じた。
 イスタンブール検察庁は47人に対して拘留命令を出し、30人を拘留した。他に拘留された者には地方市長やイスタンブール当局者も含まれている。
 これは、3月にエルドアン大統領の主なライバルと目されていたイスタンブール市長のイマモール氏の投獄に始まり、政府の政敵に対する逮捕の第5波となる。

トルコ政府は司法は独立していると主張し、政治介入の主張を否定した。
ただイマモール氏は共和人民党(CHP)に所属しており、同党は多くの世論調査でエルドアン大統領の公正発展党に対してリードを保っている。

テクニカル分析(トルコリラ/円)

再びボリバン2σ下限へ下落

日足、ボリバン2σ下限。3月19日-6月2日の上昇ラインがサポート。5月29日-6月2日の下降ラインが上値抵抗。5日線、20日線下向き。
 週足、5月5日週-12日週の上昇ラインを下抜く。ボリバン下位。3月17日週-5月26日週の上昇ラインがサポート出来るか。5月12日週-26日週の下降ラインが上値抵抗。5週線、20週線下向き。
 月足、3月-4月の上昇ラインを下抜く。現在は2σ下限あたり。3月-4月の下降ラインが上値抵抗。
年足、2024年で10年連続陰線。その間52円から3円台へ沈む。2025年もここまで陰線。



メルハバ

トルコ中銀がリラ安容認か

 弊誌でも何度か触れたが ゴールドマン・サックスは、トルコ中銀がリラの下落を容認しているとしている。
 トルコの金融当局は、通常よりも速いペースでリラが対ドルで下落することを容認している。これはホットマネーの流入を制限し、通貨の過大評価に対する輸出業者の苦情に対応することが狙いとみられる。「準備金を再構築するためにキャリー主導の外国からの資金流入に頼ることに重点を置かないことを決定したのかもしれない。だからリラ安を放置するのは、部分的にはこうした資金流入を食い止める政策なのかもしれない」と述べた。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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