
ただ、買い一巡後は上値が重い展開があり得る。ハンセン指数は前日まで4営業日続伸し、終値ベースで4月3日以来およそ1カ月ぶりの高値を連日更新しているだけに、利益を確定する売りが出やすい。また、米連邦公開市場委員会(FOMC)を6-7日に控え、次第に様子見ムードが広がると予想される。政策金利の据え置きがほぼ確実視される中、会合後のパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の記者会見での経済見通しなどが注目を集めるだろう。
6日のNY株式相場は、ダウ平均など主要3指数がそろって続落した。トランプ米大統領はカナダのカーニー首相と会談したが、「必ずしも合意に至る必要はない」として、「貿易協定締結は目前」とした前言を撤回した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は大型ネット株のテンセント(00700)と美団(03690)、国際金融銘柄のHSBC(00005)とAIAグループ(01299)が香港終値を上回った半面、香港不動産株の長江実業集団(01113)が下回って引けた。
(小針)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ