【ユーロ円週間予想】上値余地を探る動き。162円割れで終えた場合は下値リスクが点灯、161.50以下で終えた場合は“ユーロ弱気”に変化。
直近の日足は小陰線で終え、164円台を維持できずに小反落しましたが、下げエネルギーの強いものでなく、また、2/28に付けた154.80を基点として下値を切り上げる流れを維持しており、上値トライの流れを変えていません。週初の下値余地もまだ拡がり難く再度164円超えの抵抗をトライする可能性も高いと見られます。日足の上値抵抗は164.10-20,164.40-50,164.80-90,165.30-40に、下値抵抗は163.10-20,162.60-70,162.00-10にあります。全て下抜けて終えた場合は下値リスクが点灯します。21日、120日、200日線は162.13,161.03,161.37に位置しており、これらをしっかり上抜けた位置で推移しており、短期トレンドは“ユーロ強気”の流れにあります。
一方直近の週足は実体の小さい陽線引けとなり、小幅続伸して終えています。164円台に乗せられずに終えており、上昇余力に欠ける感はありますが、161円台の下値抵抗にも跳ね返されており、また、下値を切り上げる流れにも変化が認められないことから、再度164円超えの抵抗をトライする可能性も高いと見られます。一方で2022年3月に付けた124.40を基点とし、2023年3月に付けた138.83を結ぶ長期的なサポートラインを下抜けた位置で推移しており、このトレンドラインが168円台に位置していること、昨年7月に付けた172.44で大きな天井を付けた可能性があることから、上値余地を試した後の反落の可能性にも注意が必要です。また、161.50-60の週足の抵抗を下抜けて越週した場合は下値リスクが点灯します。今週の週足ベースで見た上値抵抗は164.60-70,165.10-20,166.50-60,167.30-40に、下値抵抗は162.10-20,161.50-60,159.90-00にあります。31週、62週移動平均線は161.58と163.39に位置しており、短期トレンドをサポート中ですが、161.50を以下で越週した場合は短期トレンドの変化に要注意。
今週の戦略は、ユーロ買いは163.10‐20で押し目買い。損切りは162.40で撤退です。売りは今週いっぱい様子見か167.30-40までの戻りがあれば売り狙い。損切りは168.10で撤退です。
上値は、164.20-30,164.60-70にやや強い抵抗が出来ていますが、全て上抜けて終えれば、165.00-10,165.30-40,165.60-70,166.10-20,166.50-60にある強い抵抗をどこまでクリア出来るかトライする動きへ。下値は、163.50-60,163.10-20,162.60-70にやや強い抵抗が出来ており、下値余地が限られる展開が予想されますが、これらを全て切り崩し、さらに162.00-10の抵抗も下抜けて終えた場合は下値リスクが点灯、161.40-50,161.00-10の抵抗を全て切り崩して終えた場合は、短期トレンドが“弱き”に変化して下落余地が一段と拡がり易くなります。この場合は160.20-30の抵抗を切り崩しつつ158円台をトライする動きへ。
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