【ドル円週間予想】 上値トライの動き。
直近の日足は、実体が小さく下ヒゲの長い陰線引けとなりました。下値トライに失敗して押し戻された形となったことから、軽いガス抜きを終えて再度145円台の抵抗をトライする動きが強まると見られます。一方で中期トレンドがまだ弱く、148円台にしっかり乗せて終えるまでは下値リスクにも注意が必要です。短期トレンドが変化して日が浅いことから、目先は下値余地が限られ易く、上値追いの流れが継続すると見られます。短期トレンドは“ドル強気”の流れにありますが、143円を割り込んで終えた場合は下値リスクが点灯、141.90-00の抵抗を下抜けて終えた場合は“ドル弱気”の流れに戻します。日足の上値抵抗は145.80-90,146.30-40,147.00-10,147.40-50,148.10-20に、下値抵抗は144.00-10,143.50-60,143.00-10,141.90-00にあります。21日移動平均線は143.78にあり、短期トレンドをサポート中ですが、120日、200日線は151.22と149.82に位置しており、上値を抑え込んだ状態です。
一方週足を見ると、2週連続陽線引けとなり上値余地を探る動きに繋げています。直近の陽線の下ヒゲがやや長く、下値トライに失敗した形となったことから、今週も上値余地を探る動きが継続すると見られますが、今年1月に付けた158.87を戻り高値として上値を切り下げて来た流れに変化なく、下値リスクがより高い状態に変わりありません。このレジスタンスラインは147.70-80に位置しており、これをしっかり上抜けて越週するまでは下値リスクにも注意が必要です。またこれをクリアした場合でも150円台はまだ大きな壁となりそうです。逆に143.60-70に週足の下値抵抗がありますが、143.50以下で越週した場合は下値リスクが点灯、141.50以下で越週した場合は4/22に付けた直近安値139.89が底値であったかどうかを確認する動きが強まり易くなります。また、月足を見ても、5月足は大陰線で終えており、この陰線が2021年1月に付けた102.59を基点とする長期的なサポートラインを下抜けた位置で終えており、長期トレンドにも変化が認められます。このサポートラインは146.50~147.00近辺に位置しており、これをしっかり上抜けて越月するまでは下値リスクを排除出来ません。足元では上値トライの動きが期待できますが、月央以降にもトレンドが変化する可能性を内包した状態です。今週の週足ベースで見た上値抵抗は146.20-30,147.00-10,147.70-80に、下値抵抗は144.00-10,143.60-70,142.00-10,141.60-70にあります。31週、62週移動平均線は151.14と151.55に位置しており、中期トレンドは“ドル弱気”の流れに変わりありません。
今週の戦略は、ドル買いは144.00-10で押し目買い。損切りは143.40で一旦撤退です。短期トレンドが強い状態を維持しているのでドル売りは今週いっぱい様子見か、147.70-80の吹き値があれば売り向かい。損切りは148.30で撤退です。
上値は、145.40-50,145.70-80,146.30-40,147.00-10,147.40-50,147.70-80に強い抵抗がありますが、上下動を繰り返しながらもどこまでクリア出来るかトライする動きへ。下値は、144.90-00に軽い抵抗が、144.40-50,144.00-10,143.70-80,143.50-60に強い抵抗が出来ており、下値余地が限られる展開が予想されますが、143.00-10の抵抗を割り込んで終えた場合は下値リスクが点灯、142.30-40,142.00-10の抵抗を全て切り崩して142円を割り込んで終えた場合は、短期トレンドが変化して下落余地がさらに拡がり易くなります。可能性がまだ低いと見ますが、140円を割り込んで終えるか、139.50-60の抵抗を下抜けた場合は新たな下げトレンド入りの可能性が生じます。
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