午前の為替予想は… 日米関税交渉次第で上下どちらにも大きく動く可能性
作成日時 :2025年4月17日7時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部 中村勉
ドル円予想レンジ
140.500-143.000円
前日の振り返りとドル円予想
昨日のドル/円は終値ベースで約0.9%下落。米中貿易戦争激化への懸念を背景に東京時間からドル売り・円買いが先行すると一時142.04円前後まで下落した。その後、142円台後半まで持ち直す場面も見られたが、NY時間午後にパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が「FRBの責務に緊張が生じるシナリオが発生し得る」とトランプ米政権の関税政策が米経済に与える影響に警戒を示した一方で、景気下支えにつながる利下げには慎重な姿勢を示したことでドル売りが強まり、昨年9月30日安値とほぼ同水準の141.64円前後まで下落した。
本日は日米関税交渉に注目が集まる。この会合には急遽トランプ米大統領も出席することになった。米国と「同盟国」の日本との間の交渉結果が「不調」と受け止められた場合には、ドル売り圧力が強まることになりそうだ。また、この会合では円安を是正する二国間合意を模索するとの思惑もくすぶっている。市場には、その警戒感から円が買われているとの見方もある。円安是正についての動きがなかった場合には、材料出尽くしで、これまでの円買いのに対する巻き戻しもあるだろう。ドル/円は日米関税交渉の結果次第では節目となる140円を目指す動きとなる可能性がある一方で、急激な円高への反発から直近高値の144円台半ばまで反発することも有り得そうだ。
今朝 最新のドル/円チャート
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中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。
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