
今週は4月2日に発動されるトランプ関税の詳細が焦点となりそうだ。関税の内容が明らかになり不透明感が後退することが期待されるが、内容が厳しいものとなれば、物価上昇懸念や景気減速懸念、貿易戦争激化懸念などがリスク回避の動きを強めそうだ。また、今週は重要な経済指標の発表も多い。足もとでは景気減速と物価高の同時進行によるスタグフレーション懸念も高まっており、金曜日に発表される3月雇用統計(非農業部門雇用者数・失業率・平均賃金)のほか、火曜日の3月ISM製造業購買担当者景気指数(PMI)、2月JOLTS求人件数、木曜日の3月ISM非製造業総合指数(PMI)などにも要注目となる。
今晩の米経済指標・イベントは3月シカゴ地区購買部協会景気指数、3月ダラス連銀製造業景況指数など。主要な企業の決算発表はなし。(執筆:3月31日、14:00)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ