短期的なニュース(石破総理の商品券問題、トランプ氏の関税発言、ウクライナ情勢など)に右往左往せずに 【明快!テクニカルレビュー】
動画配信期間:公開日から3カ月間
相場分析ポイント解説
## ドル円の見通し
- ドル円は現在、明確な方向性を欠く中途半端な形状となっている
- MACDではゴールデンクロスを形成しているものの、中期移動平均線水準の回復ができていない
- 先週の下押し後の反発はあったが、力強さに欠ける
- 当面は方向感の乏しいレンジ相場が続く可能性が高い
- 新たにポジションを取るには効率が悪く、明確なブレイクアウトを待つべき状況
- 下値は先週の安値、上値は中期移動平均線付近が当面の節目となる
## 他の通貨ペア
1. **ユーロ円**:最も強いチャート形状を示している。長期移動平均線を上回り、MACDもゼロライン超えで、上昇基調に転換しつつある。買いポジションを検討する最優先通貨ペア。
2. **ポンド円**:ユーロ円に次ぐ強さ。ただし長期移動平均線に抑えられている点に注意が必要。
3. **ユーロドル・ポンドドル**:先週の高値圏での推移が継続できれば買いの機会。特に高く引けた後の継続性に注目。
4. **豪ドル円**:徐々に下値の不安は払拭されつつあるが、まだ弱さが残る。売りポジションよりは様子見が望ましい。
## 市場全体の戦略
- 全体的には難しい相場環境が続いているため、ポジション取得は慎重に行うべき
- 特にドル円は明確な方向性が出るまで待機するのが賢明
- 強いチャート形状を示すユーロ円など選択的に注目する
- 短期的なニュース(石破総理の商品券問題、トランプ氏の関税発言、ウクライナ情勢など)に右往左往せず、チャート技術分析に基づいた中期的なストラテジーを構築することが重要
- 高値圏での買いは、継続性を確認してからの参入が望ましい
- ポジション管理を厳格に行い、リスク許容度に合わせた取引サイズを意識する
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「FX ウィークリーテクニカルレポート」
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株式会社チャートリーディング 代表取締役 昭和39年東京都生まれ。 昭和63年大阪大学経済学部卒業、同年大和銀行入行、平成3年よりロンドンの証券現法にてディーリング業務に従事。 平成15年に退社するまで為替・債券・スワップ市場を歴任、チーフディーラーとしてチームを統括。 平成28年 株式会社チャートリーディング設立とともに代表取締役に就任。
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