ユーロドル、目先は押し目買い戦略!【外為マーケットビュー】
配信期間:公開日から2週間
※原則隔週の配信となります。次回配信は3月25日 (予定)
外為市場に長年携わってきたコメンテータが、その日の相場見通しや今後のマーケット展望を解説します。
動画の要約・まとめ
ドル円相場
トランプ大統領の「アメリカ経済は過渡期」発言と景気後退の可能性示唆により、株式市場が下落し、ドル円も147円を割り込む展開に
月足チャートでは2021年1月の102円59銭(円安起点)から2022年3月の114円台(ウクライナ侵攻時の円高ピーク)を結んだサポートラインが145円台に位置
目先のターゲットは145円で、140円を大きく下回る可能性は低いと見る
昨年の161円95銭は大きな天井と見られ、157円50銭〜158円を超えない限り、ドル高円安には戻らない
ドル円は通常下落後3カ月程度で転換するため、3月中に底打ちする可能性が高い
ユーロドル相場
EUが軍事支援拡大の方針を打ち出し、ドイツは財政規律を一時的に緩和する動きから、ユーロに強さが見られる
2021年5月の1.2266を起点とするレジスタンスラインを先週突破
ドイツをはじめとするEU諸国が財政拡大と防衛費増大に転じている
目先は押し目買いで進めるべき相場だが、1.04を切ると下落リスクが高まる
1.06台前半が強いサポートになる可能性
ユーロ円相場
円高の進行でユーロ円も上値を切り下げる流れが継続
現在159円台で、162円を超えれば押し目買いがしやすくなるが、現状は下落リスクが高い
157円〜161円のレンジ内で推移中
158円のサポートが機能するか注視が必要
155円を割り込むと150円方向、さらに155円を割ると140円方向への下落リスクがある
豪ドル円相場
基本的には90円方向への豪ドル安・円高の動き
92円、90円に横のサポートがあるが、総じて弱い
中期トレンドも弱く、96円台を超えない限り上昇は難しい
基本戦略は戻り売り、強いサポート地点での短期買いと早めの利食い
まとめ
ドル円はトランプ大統領のアメリカ経済「過渡期」発言を受け147円を割り込む展開となったが、月足の長期サポートライン145円が下支えとなる見通し。過去のパターンから3ヶ月連続の陰線後は反発する傾向があり、3月中に底打ちする可能性が高い。161円95銭を大きな天井と見て、当面は140円を大きく割り込まない可能性が高いものの、円高ドル安トレンドに入っている。
目次
00:00 ドル円 月足分析
05:27 ドル円 週足分析
06:50 ドル円 日足分析
08:39 ユーロドル 週足分析
14:39 ユーロ円 週足分析
17:04 ユーロ円 日足分析
18:56 豪ドル円 週足分析
19:58 豪ドル円 日足分析

外国為替ストラテジスト
旧東京銀行(現、三菱UFJ銀行)在勤の1980年より、テクニカル分析の第一人者、若林栄四氏の下でテクニカル分析を研究、習得する。同行退職後、1998年まで在日米銀などでカスタマー・ディーラーや外国為替ストラテジスト、資金為替部長を歴任。現在は外国為替ストラテジストとして、テクニカル分析に基づく為替相場レポートを発信中。各種メディアへの出演も多数。
本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。