シカゴIMM通貨先物ポジションの推移から為替市場の全体的な状況と投資マインドを読み解きます。
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部 中村勉
目次
▼IMMポジション ユーロ/ドル
ユーロネットショート大幅に減少
ドル/円
IMMポジション ドル/円
ポイント
【円ネットロング大幅に増加】
2月25日時点で円のポジションは、ドルに対して約9.6万枚の買い越し(ネットロング)。
ロングが大幅に積み増され、ショートが取り崩されたことから、ネットロングは前週から約3.5万枚増加した。ネットロングは過去最大。
期間中のドル/円相場は、一時2024年10月11日以来となる148.56円前後まで下落した。
日銀の追加利上げ期待と米国の景気減速懸念により、投機筋は円先高観をさらに強めているようだ。
ユーロ/ドル
IMMポジション ユーロ/ドル
ポイント
【ユーロネットショート大幅に減少】
2月25日時点でユーロのポジションは、ドルに対して約2.5万枚の売り越し(ネットショート)。
ロングが積み増され、ショートが取り崩されたことから、ネットショートは前週から約2.6万枚減少した。
期間中のユーロ/ドル相場は、米国の景気悪化懸念によるドル売りが先行し、1.05ドル台まで上昇した。
米景気の先行きに懸念が生じる中で、ウクライナ停戦への期待なども相まって投機筋のユーロに対する先安観が後退したようだ。
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IMMポジション
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中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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