【ユーロ円週間予想】上値余地を探る動き。下値リスクにも注意。
直近の日足は実体が小さく上下にヒゲのある陽線引けとなりました。続落を食い止めていますが、上値を切り下げる流れに変化なく、下値リスクを残した状態です。一方で、この陽線が、下値トライにも大きく失敗した形となっており、155円を割り込んで終えない限り、下値余地も拡がり難く、反落した場合でも156円割れからの売りも慎重に臨む必要があります。一方上値は、157.10-20に強い上値抵抗がありますが、これを実体ベースで上抜けて終えれば、下値リスクが若干後退して上値余地がもう一段拡がり易くなります。この場合でも1/24に付けた164.08の戻り高値と2/13に付けた161.19を結ぶレジスタンスラインが158円台に後半に位置しており、強い上値抵抗として働く可能性があります。また、中期トレンドが弱いため急伸にも繋がり難いでしょう。一方下値は、155.80~156.00にやや強い抵抗が出来ていますが、これを下抜けて終えた場合は再び下値リスクが高くなり、155.40-50, 155,00-10の抵抗をどこまで切り崩せるかトライする動きへ。さらに155円台を割り込んで終えるか、154.40-50の抵抗を下抜けた場合は、150円方向への新たな下落リスクが生じます。日足の上値抵抗は156.80-90, 157.10-20, 158.00-10, 158.80-90に、下値抵抗は155.80~156.00、155.40-50, 155.00-10, 154.40-50にあります。21日、120日、200日移動平均線は158.04, 161.36,163.45に位置しており、短期トレンドは“ユーロ弱気”の流れり変わりありません。
一方週足を見ると、十文字の寄せ線に近い形で越週して週初の寄り付き水準に戻して終えていますが、上値を切り下げる流れを変えておらず、また、2022年3月に付けた124.40を基点とする中・長期的なサポートラインを下抜けたままです。155.00近辺の強い下値抵抗には一旦跳ね返されましたが、2022年3月に付けた124.40を基点とするトレンドラインが今週は160.00-10に位置しており、これを上抜けて越週しない限り、短期トレンドは大きく変化しません。また、160円台に乗せて越週した場合でも、昨年7月に付けた175.42を基点として上値を切り下げて来たレジスタンスラインが162.70-80に位置しており、163円台に乗せて越週しない限り、下値リスクを残します。今週の週足ベースで見た上値抵抗は157.70-80, 160.00-10, 162.70-80に、下値抵抗は156.10-20、155.10-20、153.20-30にあります。31週、62週移動平均線は160.93と163.10に位置しており、中期トレンドも“ユーロ弱気”の流れに変わりありません。
今週の戦略は、ユーロ買いは、155.40-50で押し目買い。損切りは154.80で撤退です。売りは157.60-70まで引き付けて。損切りは158.20で一旦撤退です。
上値は、156.70-80, 157.10-20にやや強い抵抗がありますが、157.20超えで終えた場合は、強い抵抗を上抜けた反動で157.60-70, 158.00-10, 158.40-50, 158.80-90にある一段と強い抵抗をどこまでクリア出来るかトライする動きへ。下値は、156.00-10, 155.70-80, 155.40-50にやや強い抵抗が出来ており、下値余地も限られ易い状態ですが、全て切り崩して155円を割り込んで終えるか、154.50-50の抵抗を下抜けた場合は150円方向への新たな下落リスクが生じます。
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