ドル円下落 瀬戸際156円【外為マーケットビュー】
動画配信期:公開日から2週間
外為市場に長年携わってきたコメンテータが、その日の相場見通しや今後のマーケット展望を解説します。
市場予想動画の要約・まとめ
1. 日銀政策決定会合(1/24)への市場反応:
- 0.25%の利上げがほぼ確実視される中、予想に反するドル円上昇の展開
- 円安・株高の進行が継続(日経平均は600円以上の上昇)
- ドル円は156円70銭まで上昇、トレンド継続の可能性
- 市場は植田日銀総裁の発言を特に注視
2. グローバル金融市場の動向:
- 米国長期金利が4.574%から4.613%へ上昇、ドル高要因に
- ユーロ/ドルは1.0340-1.0460のレンジ取引が継続
- ユーロ/円は163円2銭まで上昇、最近では高値圏
- 米国株式市場は好調(NYダウ+0.3%、S&P500+0.6%)
- テクノロジー関連銘柄が特に強い
3. 国際金融関係者の発言:
- ラガルトECB総裁:インフレは緩やかな低下を予想
- ナーゲル独連銀総裁:年央までに2%のインフレ目標達成を確信
- レーンECBチーフエコノミスト:金利は引き続き低下を予想
- シュレーゲルスイス中銀総裁:必要に応じて利下げやマイナス金利再導入の可能性を示唆
4. 注目すべき企業動向:
- ソフトバンク社が米国データセンターに4年間で78億円の投資計画
- 「スターゲート計画」として発表、市場で好感
5. 為替市場の技術的分析:
- ドル円の当面のサポートラインは156.20円
- 下落時の支持線は155.70円付近
- ユーロ/ドルは1.04台のレジスタンスを突破できず
- スイスフランは対ドルで弱含み、対ユーロでは強含み
結論:
日銀の利上げ確実視という環境下で、通常予想される円高・株安とは逆の展開となっている特異な市場状況。米国の長期金利上昇やグローバルな株高基調が円安要因として働いている可能性がある。市場参加者は日銀総裁の発言を注視しているものの、現時点では利上げ予想と逆行する値動きが継続。ドル円は156円台でのレンジ推移が予想され、下値は155.70円程度で支えられる可能性が高い。グローバルな金融緩和期待と株式市場の強さが、日銀の金融引き締め観測の影響を相殺している状況と考えられる。
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株式会社ADVANCE代表取締役 米系のシティバンク、英系のスタンダード・チャータード銀行で、20年以上にわたり、為替ディーラーとして活躍。現在は投資情報配信を主業務とする株式会社ADVANCE代表取締役。ドル、ユーロなどメジャー通貨のみならず、アジア通貨をはじめとするエマージング通貨でのディーリングについても造詣が深い。また、海外のトレーダー、ファンド関係者との親交も深い。YouTubeなどで個人投資家に対して為替に関する情報を発信しており、人気を博している。
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