【ドル円週間予想】 上値トライの動きが継続。156円割れで終えた場合は短期トレンドが変化。
直近の日足は実体が小さく寄せ線に近い形の陰線で終えています。下げエネルギーの強いものではなく、トレンド自体は強い状態を維持しているものの、高値圏での揉み合い状態となっており、またこの間に12/3に付けた148.65を基点として下値を急角度で切り上げて来た流れからは外れた位置で推移しており、上昇エネルギーが削がれた状態となっています。158円台に乗せて終えれば新たな上昇エネルギーを得て一段の上昇に繋がり易くなりますが、それまでは156.50~158.00でのレンジ内で上下動を繰り返す可能性も高いと見られます。また、156円を割り込んで終えた場合は、レンジ内の動きから下抜けて下値リスクがやや高くなります。この場合は調整下げ局面入りして、ドルの下値余地を模索する動きが強まる展開が予想されます。但し、昨年9月に付けた139.58と12月に付けた直近安値148.65を結ぶサポートラインが152.30~152.50に位置しており、これを下抜けて終えない限り、調整下げの範囲内となり、トレンドは大きく変化しません。逆に158円台に乗せて終えれば上値ライの流れに戻して158.40-50,158.80-90の抵抗をトライする動きへ。全て上抜けて終えれば160円台が視野に入って来ます。日足の上値抵抗は157.80-90,158.40-50,158.80-90,159.60-70に、下値抵抗は156.90-00,156.40-50,156.00-10,154.80-90にあります。21日、120日、200日移動平均線は154.99,149.90,152.53に位置しており、短・中期トレンドをサポート中です。
一方直近の週足は、実体が小さい陰線引けとなり上昇一服となりましたが、下げエネルギーの強いものではなく、また、下値トライにも失敗した形となっています。今週も下値余地が限られ易く、上値トライの動きが継続すると見られますが、156.00-10の抵抗を下抜けて越終した場合は、12月に付けた158円台で目先天井を付けた可能性が高くなり、下値を模索する動きが強まり易くなります。この場合でも昨年9月に付けた139.58を基点として下値を切り上げる流れに変わりなく、このサポートラインが週足ベースでは152円台後半に位置していることから、152.50以下で越週しない限り、トレンドは大きく変化しません。逆に158.40-50に週足の上値抵抗がありますが、これを上抜けて越週するか、日足が158.80-90の抵抗を上抜けて終えた場合は、新たな上昇エネルギーを得て160円超えトライへ。今週の週足ベースで見た上値抵抗は157.80-90,158.40-50,159.80-90に、下値抵抗は156.30-40,156.00-10,155.00-10,154.60-70にあります。31週、62週移動平均線は151.86と150.83に位置しており、中期トレンドは“ドル強気”の流れを変えていません。
今週の戦略は、ドル買いは156.90-00で押し目買い。損切りは浅い場合で156.30,深い場合は下値リスクが点灯する155.90に置く必要があります。短期トレンドが強い状態を維持しているので、売りは様子見か157.80-90で軽く売って158.30で浅めに撤退です。
上値は、157.50-60に軽い抵抗が、157.80-90,158.10-20にやや強い抵抗がありますが、158円台に乗せて終えれば上値余地が拡がり易くなり、158.40-50,158.80-90にある一段と強い抵抗をトライする動きへ。さらに、158.80-90の抵抗を上抜けて終えた場合は、159.30-40,159.60-70、159.90-00,160.40-50にある抵抗をどこまでクリア出来るかトライする動きへ。下値は、156.90-00にやや強い抵抗が出来ており、下値余地が限られる展開が予想されますが、下抜けた場合は156.60-70,156.30-40,156.00-10にある一段と強い抵抗をどこまで切り崩せるかトライする動きへ。全て下抜けて終えた場合は、揉み合い状態から下抜けた反動で下値余地が拡がり易くなり、12/19の154円台からのドル急伸時に残した154~155円台の不安定な足元を固め直す動きが強まると見られます。
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