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年末年始の為替予想(ユーロ/円 ポンド/円) 「欧州通貨の上昇力は限定的か」ハロンズ FX 2024/12/29 #外為ドキッ

 

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執筆:外為どっとコム総合研究所 小野 直人
執筆日時 2024年12月27日 13時10分

ユーロとポンドの力関係変わらず

じり高基調も上昇力は限定

ユーロ/円、ポンド/円もじり高。日銀の追加利上げのタイミングが測りづらい中、円安地合いが相場をサポートしました。ラガルドECB総裁が「中期的なインフレ率を2%に引き下げたと宣言できる段階に非常に近づいている」との見解を示したところで、一時的にユーロ売りが強まる場面はあったものの、その後も円安優勢の展開に変わりはなく、ユーロ/円は164.755円まで上昇幅を広げ、ポンド/円も円安の流れに乗って198.006円まで下値を切り上げました。もっとも、年末年始における想定外の事態に備えた米ドル買いも散見されて、上昇一巡後は伸び悩みました。

上目線にはなり切れない

ユーロ圏や英国のPMIは、サービス業は底堅い一方、製造業には逆風が吹くなど欧州の経済成長は斑模様で、米国のファンダメンタルズと比較すると見劣りがします。IMMの通貨先物のネットポジションでユーロショートがやや行き過ぎていることから、短期的にはユーロ買い戻しが進む可能性はあるものの、独・仏での政治的な不透明感からユーロがネットポジションでロング超になるとは考えにくく、ユーロの戻りは限定されるでしょう。対円では円安の流れから底堅い展開が期待できますが、他通貨でのユーロ安がユーロ/円の上昇幅を抑制するのではないかと、考えています。また、ポンドはユーロより強く、米ドルよりは弱い微妙な位置関係で、こちらも積極的に上目線にはなり切れません。ポンド/円も上値は限定されそうな雰囲気を感じます。

IMMポジション
※ネットポジションは右軸、ユーロ/米ドル・ポンド/米ドル左軸

ユーロ/円、ポンド/円は戻り売り目線(テクニカル分析)

ユーロ/円は日足一目均衡表では三役好転の状態となった点は評価できます。ただ、本来なら支持帯となる雲上限が低下しており、上昇力は限定されそうなところは不安材料です。また、執筆時点でのローソク足の形状も陽の陰のはらみ線となっており、目先は調整含みの線が優勢になるのではないかと考えています。戻り売り目線を維持しながら、一目転換線付近で値固めして、再度上方向を目指すのか見極めたいと、考えています。

また、ポンド/円は日足一目転換線を支えにして、じり高基調が続いているものの、ユーロ/円同様に伸び悩む格好になっています。今後、195.20円付近から196.00円での推移が見込まれる一目雲上限付近まで調整した後に、再度上方向を試す期待もありますが、調整幅が広がるようなら、194.16円(執筆時点)付近の21日移動平均線付近まで調整幅が広がる危険もありそうです。上方向は、これまで抑えられている200.00円を一時的に突破できたとしても、200円を上回ったレベルでの定着が期待できるとは感じられず、全体的には戻り売りを検討したいと、個人的には考えています。

【ユーロ/円チャート 日足】

EUR/JPY日足チャート
出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」
予想レンジ:EUR/JPY:160.500-166.500

【ポンド/円チャート 日足】

GBP/JPY日足チャート
出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」
予想レンジ:GBP/JPY:193.500-201.500

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外為どっとコム「経済指標カレンダー」

一言コメント

植田日銀総裁が25日、「重要なことは(日銀が目指す)2%の物価上昇と整合的な賃上げを当たり前のこととして社会に定着させていくことだ」と金融政策と違う、政治的な政策に踏み込んで発言したのは少し驚きを感じました。

 
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