ドル/円、153円台へ上昇…市場はFOMCでの利下げ・日銀会合の利上げ見送りをほぼ織り込む
欧米時間のドル/円予想レンジ:152.000-153.600円
東京市場のドル/円は、153円台へ上昇する展開。日銀短観発表後に152.40円台へ小緩む場面もありましたが、12月日銀会合での利上げ見送りが優勢との見方に変化はなく、すぐに円売りに傾きました。また、実需のドル買いが後押しとなり欧州市場には11月27日以来の153.18円前後まで上昇しました。
市場は18日の米連邦公開市場委員会(FOMC)における25bp(0.25%ポイント)利下げと19日の日銀金融政策決定会合での利上げ見送りをほぼ織り込んでいます。今夜は金融政策を巡る注目イベントが予定されていないこともあり、ドル/円は153円を挟んだ値動きが続きそうです。下値は200日移動平均線が位置する152.00円付近が堅そうですが、上値については153円台に入ると戻り売り意欲が高まり伸び悩む可能性があります。なお、連日で日銀絡みの観測報道が流れているため突発的なメディア報道には引き続き注意が必要でしょう。
ドル/円をテクニカル分析で見ると、5日連続で実体を伴った陽線が出現していることから上昇の勢いが強いと判断できます。RSIが50ライン上で上向きであることからも上値を試しやすい状況と言えるでしょう。終値で153円台へ上昇していると来週以降も続伸期待が高まります。一方で反落した場合には200日線を支持に下げ止まるか注目です。
ドル円 日足チャート
この後の経済イベント
12/13(金)
19:00 ユーロ圏10月鉱工業生産
22:30 カナダ7-9月期設備稼働率
22:30 米11月輸入物価指数
※☆は特に注目の材料
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宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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