オーストラリアの通貨「豪ドル」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
豪ドル(AUD)トレードに関わる現在までの相場トピック
・NY原油先物市場は反発。終値は前営業日比+1.59ドルの1バレル=71.78ドル(10月25日)。
<WTI原油・商品CFDチャートはこちら>
・10月17日発表の豪9月雇用統計は、雇用者数が6.41万人の増加と市場予想(2.50万人増)を上回った。また失業率と労働参加率はそれぞれ4.1%、67.2%となった。失業率は上方修正された前月から横ばい、労働参加率は過去最高だった。
・10月1日に発表された豪8月小売売上高は前月比+0.7%と市場予想(+0.4%)を上回った。
・9月25日に発表された豪8月消費者物価指数(CPI)は前年比+2.7%となり、市場の予想通り前月(+3.5%)から鈍化した。7月31日に発表された豪4-6月期CPIは前年比+3.8%となり、市場予想通りに前四半期(+3.6%)から加速した。
・9月24日に豪準備銀行(RBA)は金融政策決定会合を開催。政策金利は4.35%で据え置きとなった。その後ブロック総裁は「今回は利上げをまったく検討しなかった」ことを明らかにした。
今日の豪ドル(AUD)トレード メインシナリオ
日本の政局不安が豪ドル/円の支え
本日は主要国にて経済指標の発表は予定されていない。
週末に行われた日本の衆院選で、自民・公明両党の獲得議席が過半数に満たないことが確実になり、首相選出に向けての不透明感も強まっている。これにより、日本の政局不安から円が売られやすい地合いとなっている。本日の豪ドル/円は前週末終値から約48銭円安・豪ドル高の101.06円前後で取引が開始された。今後も日本の政局に関するニュースに豪ドル/円の行方は左右されそうだ。
その他、中国や米国の株価指数の動向にも目を配っておきたい。
豪ドル/円 最新チャート分析
今後の注目経済指標・イベント
米中株価動向
「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果
外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円、豪ドル/米ドルともに雨。7時に豪ドル/円のストキャスティクスでシグナルが点灯
【情報提供:外為どっとコム】
<「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」 詳細はこちら>
- ※ 「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」とは、選択した通貨ペア・足種に対して、複数のテクニカル分析を行った結果をパネル形式で一覧表示することにより、直感的に相場状況を把握することができるツールのことを指します。
- ※また、高機能チャート(パソコン版)/(スマホ版)では「取引分析」 を選択することで、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況をチャート上に表示が可能です(「外為注文情報」)。
- ※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。
お知らせ:FX初心者向けに12時からライブ解説を配信
外為どっとコム総合研究所の調査部に所属する外国為替市場の研究員が、FX初心者向けに平日毎日12時ごろからライブ配信を行っています。前日の振り返り、今日の相場ポイントなどをわかりやすく解説しています。YouTubeの「外為どっとコム公式FX初心者ch」でご覧いただけます。

中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。