【ユーロ円週間予想】上値余地を探る動き。強い上値抵抗にも注意。165円台に乗せて終えれば一段の上昇へ。161.10-20の抵抗を下抜けて終えた場合は短期トレンドが変化。
直近の日足は小陽線で前日の陰線を切り返していますが、単体では上昇エネルギーの強いものではなく、161円台後半から163円台前半を中心とする揉み合いの域を抜けられない状態です。下値を切り上げる流れを維持しており、現状は下値余地が拡がり難い状態ですが、値動きの収縮が認められることから、そろそろ揉み合いを抜け出して一方向へ動き出す可能性も高いと見ています。164円台に実体を乗せて終えれば165円トライへ。165円台に乗せて終えた場合は、167~168円が視野に入って来ます。但し、中期トレンドがまだ弱く続伸した場合でも168円台は大きな壁となりそうです。逆に、161.50以下で終えた場合は下値リスクが点灯、161.10-20の抵抗を下抜けて終えた場合は短期トレンドが変化して下落余地が拡がり易くなります。さらに、159.50以下で終えた場合は短期トレンドが“ユーロ弱気”に変化して、155~156円台までの下落リスクが生じます。日足の上値抵抗は163.30-40,163.70-80,164.20-30,165.10-20に、下値抵抗は162.50-60,161.90-00,161.50-60,161.10-20にあります。21日移動平均線は160.50にあり、短期トレンドは“ユーロ強気”の流れを維持していますが、120日、200日線は165.71と164.37に位置しており、中期トレンドは“ユーロ弱気”の流れに変わりありません。
一方直近の週足は、十文字の寄せ線に近い形の足で終えています。週初の寄り付き水準に戻していますが、下ヒゲがより長く下値トライに失敗した影響を受けた形です。また、下値を切り上げる流れにも変化なく、今週も上値余地を探る動きが継続すると見られます。但し、中期トレンドが弱いことや、対ドルでのトレンドもやや弱気の状態にあることから、ユーロ/円も急伸にも繋がり難いと見られます。また、今週の週足ベースで見た下値抵抗が161.50-60にありますが、これを割り込んで越週した場合や、日足が161.10-20の抵抗を下抜けて終えた場合は、短期トレンドが変化して下値リスクが点灯します。今週の週足ベースで見た上値抵抗は163.80-90,164.40-50,165.20-30,165.80-90に、下値抵抗は161.50-60,160.80-90,159.60-70にあります。全て下抜けて越週した場合は、155円方向への新たな下落リスクが生じます。
今週の戦略は、ユーロ買いは162.30-40で押し目買い。損切りは161.80で一旦撤退するか、深い場合は下値リスクがやや高くなる161.40で撤退です。売りは様子見か163.70-80で軽く売って164.30で撤退です。
上値は、163.30-40,163.70-80,164.20-30に強い抵抗がありますが、全てクリアして164円台乗せて終えれば、164.80-90,165.10-20にある一段と強い抵抗をトライする動きへ。165.20超えで終えれば166~167円台が視野に入って来ますが、このレベルには中期的な上値抵抗が散在しており、続伸した場合でも168円台はまだ壁となる可能性も高いと見ています。上値抵抗は165.60-70,166.10-20,167.00-10,167.30-40にあります。下値は、162.90-00に軽い抵抗が、162.50-60,161.90-00,161.50-60、161.10-20に強い抵抗がありますが、全て下抜けて終えた場合は下値リスクが点灯、159.50以下で終えた場合は短期トレンドが“弱気”に変化して下落余地がさらに拡がり易くなります。
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