本日のロンドン為替市場のユーロドルは、中東の地政学リスクに警戒しながら、複数の欧州中央銀行(ECB)高官の発言から10月17日のECB理事会での追加利下げの可能性を探る展開となる。
中東では、イスラエルがスンナ派ハマス、レバノンのシーア派ヒズボラ、イエメンのフーシ派を攻撃し、イランがイスラエルにミサイル攻撃を断行したことで、イスラエル対「抵抗の枢軸」との軍事衝突が警戒されており、本日も関連ヘッドラインに警戒しておきたい。
ラガルドECB総裁は、先日のブリュッセルの欧州議会で、利下げ気運が高まっていることを強く示唆した。「最近の動向はインフレ率が速やかに目標に戻るというわれわれの自信を強めている」と述べ、「10月の次回政策会合で、それを考慮に入れる」と明言した。
昨日はレーン・フィンランド中銀総裁が「10月会合での利下げの根拠は増した」と述べている。
9月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値は前年比+1.8%となり、ECBのインフレ目標2.0%を下回った。
本日は、デギンドス欧州中央銀行(ECB)副総裁、カザークス・ラトビア中銀総裁、レーンECB専務理事兼チーフ・エコノミスト、シムカス・リトアニア中銀総裁、エルダーソンECB専務理事の講演で、追加利下げへの言及に注目しておきたい。
想定レンジ上限
・ユーロドル:1.1130ドル(日足一目均衡表・転換線)
・ユーロ円:160.80円(日足一目均衡表・転換線)
想定レンジ下限
・ユーロドル:1.0934ドル(日足一目均衡表・雲の下限)
・ユーロ円:158.11円(9/30安値)
(山下)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
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