24日の日経平均は4日続伸。終値は216円高の37940円。東京市場が休場の間のドル円が落ち着いていたことや、米国でダウ平均が20日、23日と連日で史上最高値を更新したことなどを好感して、寄り付きから400円を超える上昇。序盤では一時上げ幅を700円超に広げた。38400円台に乗せたところでは節目の38500円を前に上値が重くなって急失速。ただ、萎んでも38000円近辺では盛り返した。振れ幅が大きくなった前場に対して、後場は小動きが長く続いた。大引け間際にやや値を消しており、3桁上昇ながらも終値では38000円を下回った。新興銘柄が嫌われており、グロース250指数は寄り付き天井からマイナス圏に沈み、安値引けとなった。
東証プライムの売買代金は概算で4兆3000億円。業種別では海運、保険、電気・ガスなどが上昇した一方、空運、陸運、医薬品などが下落した。株主優待で暗号資産を贈呈することを発表したセレスに買いが殺到。場中は値が付かず、ストップ高比例配分となった。半面、8月度の月次で売上高が前年割れとなったレントラックスが急落した。
東証プライムの騰落銘柄数は値上がり877/値下がり713。エヌビディアと共同で鉄道インフラの安全性を検査するシステムを開発したと報じられた日立が上場来高値を更新。上方修正を発表したさくらネットが全市場の売買代金トップ10入りする大商いとなって急騰した。三菱重工やIHIなど防衛関連が大幅高。QPS研究所が新興銘柄に流れが向かない中でもリリースを材料に買いを集めた。
一方、レーザーテック、東京エレクトロン、ディスコなど半導体株が軟調。ルネサスやコクサイエレの下げが大きかった。治験結果が失望材料となった第一三共が大幅安。8月の月次が嫌気された神戸物産が7%を超える下落となった。上期が営業赤字に転落する見込みとなった島精機がプライムの値下がり率トップ。グロース市場ではサンバイオ、クオリプス、キャンバス、アンジェスなど創薬ベンチャー株が大きく値を崩した。
日経平均は4日続伸。寄り付きから38000円を大きく上回り、萎んでも3桁高の状態はキープした。20日や23日の米国株が著しく強かったわけではないことを踏まえれば、4営業日連続の3桁上昇は強い。ただ、今週は金曜27日に自民党総裁選の投開票が控えている上に、この27日が9月の権利落ち日。きょう難なく38000円を超えて高値引けのような形で終えられれば、踏み上げ的にリスクオンムードが高まる展開も期待できた。しかし、そうはならず場中に伸び悩んだことから、目先は方向感が定まらないとみておいた方が良さそうだ。直近の上昇で25日線(37442円、24日時点)は超えているだけに、同水準より上で推移できるかに注目しておきたい。
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
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