【ドル円週間予想】 下値余地を探る動き。138円割れで越週した場合は一段のドル下落へ。143.20-30を上抜けて終えれば下値リスクがやや後退。
直近の日足は前日足から大きく下寄りのスタートとなり、陰線引けとなりました。また実体ベースで141.50以下となったことで、新たな下落リスクが生じています。トレンドが弱い状態にあるので値ごろ感からのドル買いは控える必要がありますが、月足ベースで見た強い下値抵抗が140.40-50に位置しており、月末時点でこれを守り切れるかどうかがポイントになりそうです。また、続落した場合でも、2021年1月に付けた102.59を基点とする中・長期的なサポートラインが138円台半ばに位置しており、強い下値抵抗として働く可能性があります。短期トレンドは143.20-30の抵抗を上抜けて終えれば、上値を切り下げて来た流れから抜け出して、下値リスクが軽減されますが、この場合でも週足が上値を切り下げる流れに変わりなく、144.50超えで越週しない限り下値リスクを残します。日足の上値抵抗は141.50-60,141.80-90,142.50-60,143.20-30に、下値抵抗は140.40-50,139.60-70,138.80-90,138.50-60,138.00-10にあります。21日、120日、200日移動平均線は144.38,153.36,150.98に位置しており、短・中期トレンドは“ドル弱気”の流れにあります。
一方直近の週足は、陰線引けとなり続落して引けています。上値を急角度で切り下げる流れに変わりなく、下値リスクが高い状態です。2023年1月に付けた127.46を基点とする中期的なサポートラインを下抜けてから既に7週間が経過しており、ドル/円の一相場のサイクルである8~9週間に今週到達しますが、その間に一気に底値を確認する動きが強まる可能性も高いと見られます。また、138円も割り込んで越週した場合は、長期的な下値抵抗を下抜けたことにより続落に繋がり易くなります。逆に7月第2週に付けた161.81を基点として上値を急角度で切り下げて来たトレンドラインが今週は144.40-50に位置しており、これを上抜けて越週した場合は、短期トレンドが変化して上値余地が拡がり易くなります。この場合でも中期トレンドがまだ弱く、150円は大きな壁となります。今週の週足ベースで見た上値抵抗は142.40-50,143.70-80,144.40-50に、下値抵抗は140.40-50,138.50-60,135.80-90にあります。31週、62週移動平均線は152.43と149.42に位置しており、中期トレンドは“ドル弱気”に変わりありません。
今週の戦略はドル買いは様子見か138.50-60まで引きつけて。損切りは138.00で一旦撤退です。ドル売りは141.70-80で戻り売り。損切りは142.60で撤退です。
上値は、141.10-20に軽い抵抗が、141.50-60,141.80-90,142.20-30に強い抵抗が出来ており、反発余地が限られる展開が予想されますが、全てクリアし、さらに142.50-60,143.20-30の抵抗を全て上抜けて終えた場合は、7/11に付けた161.76を戻り高値として上値を切り下げて来た流れから抜け出して、下値リスクが若干後退します。可能性が低いと見ますが、144.40-50の抵抗を上抜けて越週した場合は、短期トレンドが変化して上値トライの動きが強まり易くなります。下値は、140.40-50にやや強い下値抵抗が出来ていますが、これを下抜けた場合は、140.00-10,139.60-70,139.10-20,138.80-90,138.50-60,138.00-10にある抵抗をどこまで切り崩せるかトライする動きへ。さらに138円割れで終えるか、138.50-60の抵抗を割り込んで越週した場合は新たな下げエネルギーを得て135円方向への一段のドル下落に繋がり易くなります。
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