ドル円、143円台へ持ち直し…9月FOMCは0.25%利下げの見方が優勢
欧米時間のドル/円予想レンジ:142.400-144.400円
東京市場のドル/円は、一時143円台を回復する展開。早朝には141.90円台へ下落する場面もありましたが、日経平均株価が下げ幅を縮小する中で円売りに傾きました。米長期金利の低下が一服したこともあって、欧州市場では143.40円台まで持ち直す動きを見せています。
先週末の米8月雇用統計の結果を受けて米金利先物市場では9月FOMCでの利下げ幅が25bpとの見方がやや優勢となっています。ただ、米景気の先行き懸念がくすぶっており50bp利下げの可能性も残っています。そうした中、市場は11日の米8月CPIに関心を寄せておりドル/円は方向感の出にくい相場展開となりそうです。今夜は特段の注目イベントが予定されていないことから欧米株式市場の動向に注目が集まるでしょう。
ドル/円をテクニカル分析で見ると、移動平均線が弱気のパーフェクトオーダーを形成し下落基調を示しています。ただ、RSIが30ラインで反発しているなど141円台後半で底堅く推移しています。一方で上値は144.00円の心理的節目が意識されており、142.00円から144.00円程度のレンジが続くかどちらかをブレイクして方向感を示すか注目されます。
ドル円 日足チャート
この後の経済イベント
9/9(月)
21:00 メキシコ8月消費者物価指数
23:00 米7月卸売売上高
28:00 米7月消費者信用残高
※☆は特に注目の材料
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宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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