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FX/為替「米ドル/円乱高下、予想を下回るも労働所得は改善」米国雇用統計のふりかえり 2024年9月号 By 外為どっとコム総研

米雇用統計ふりかえり

執筆日時:2024年9月9日 13時00分
執筆者  :株式会社外為どっとコム総合研究所 小野 直人

USDJPY5分チャート
※チャート:ドル/円-5分足
 外為どっとコム「ネオチャート

米ドル/円乱高下、予想を下回るも労働所得は改善

9月6日に発表された、8月の米国非農業部門雇用者数(NFP)は予想の16.0万人増を下回る14.2万人増となりました。また、7月分は11.4万人増から8.9万人増へ下方修正されました。その他、失業率は4.2%で横ばい、時間給は前月比で0.2%の伸びから0.4%へ伸びが加速しました。

分野別では、小売業が3カ月連続でマイナスとなったほか、ヘルスケア分野の伸び鈍化も目立ちました。これにより、米労働市場が緩やかに冷え込んでいる様子が確認されましたが、金融機関の評価は「市場予想を下回ったが過度に弱いわけでもない」、「雇用者数増減は下振れたものの、労働所得が改善した」など強弱まちまちの内容と言った声が多く聞かれました。

指標発表後、144.054円まで急騰した米ドル/円は雇用者数の悪化を確認して141.988円まで低下。その後、143.90円付近まで買い戻されたものの、144円の大台乗せに失敗して141.757円まで下げ幅を広げるなど、荒い展開になりました。また株式市場は、労働市場の鈍化観測から米景気減速が意識され軟調な展開に。ダウ平均株価は前日比410.34ドル安い40345.41ドルで引けました。

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米雇用統計の予想と戦略(先行記事へのリンク)

 
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