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【見通し】今日の株式見通し=大幅安か 8月雇用統計は米国株の売り材料に

東京市場は大幅安か。先週末の米国株は下落。ダウ平均は410ドル安の40345ドルで取引を終えた。8月雇用統計では、非農業部門雇用者数が14.2万人増と市場予想の16万人増を下回った。序盤では買われる場面もあったが、景気後退が意識されて早々にマイナス圏に沈むと、その後は下げ幅を広げ続けた。エヌビディアが4.1%安となるなど半導体株が弱く、ナスダックが2%を超える下落となった。

 米10年債利回りは小幅に低下。2年債利回りの低下幅が大きくなっていることや、米国株がリスク回避の動きとなったことから為替市場ではドル安・円高が進行しており、ドル円は足元142円10銭近辺で推移している。141円台に突入する場面もあった。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて1105円安の35255円、ドル建てが1080円安の35280円で取引を終えた。

 日本株にはかなり厳しい展開が想定される。米雇用統計が弱めの内容となることに意外感はないが、それに対して米国株が下に反応した。円高も進んでおり、CME225先物は大幅安スタートを示唆している。日経平均は先週9月4日に1638円安と4桁の下落を記録した。4451円安となった8月5日はまだ記憶に新しく、幅広い銘柄が売りに押されることになるだろう。場中のドル円動向にも神経質になると思われる。円高に勢いがついた場合には、4000円はともかく、2000~3000円レベルの値幅が出る可能性はある。反転材料に乏しい中、場中は下押し圧力の強い地合いが続くと予想する。日経平均の予想レンジは33000円-36000円。

・提供 DZHフィナンシャルリサーチ