豪ドル/円今日の見通し「パニック的な円買いは一巡も、値動きが大きい相場が続きそう」2024/8/8

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オーストラリアの通貨「豪ドル」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。

執筆：外為どっとコム総合研究所　中村　勉

豪ドル(AUD)トレードに関わる現在までの相場トピック

・NY原油先物市場は続伸。世界的なリスク回避の動きが一巡したことが買い材料となった。また米エネルギー情報局（EIA）が公表した週報で原油在庫が予想以上に取り崩されていたことも支援材料。さらにイランがイスラエルに対して報復攻撃を行うとの観測も原油価格の押し上げ要因となった。終値は前営業日比+2.03ドルの1バレル=75.23ドル（8月7日）。

＜WTI原油・商品CFDチャートはこちらはこちら＞

・8月6日に豪準備銀行（RBA）は金融政策決定会合を開催。政策金利は4.35%で据え置きとなった。ブロック総裁は市場の利下げ観測について「先走っている」とけん制した。

・7月31日に発表された豪4-6月期CPIは前年比+3.8%となり、市場予想通りに前四半期（+3.6%）から上昇した。同時に発表された豪6月消費者物価指数（CPI）は前年比+3.8%となり、前月（+4.0%）から低下した。

・7月31日に発表された豪6月小売売上高は前月比+0.5%と市場予想（+0.2%）を上回った。

・7月18日発表の豪6月雇用統計は、雇用者数が5.02万人の増加と市場予想（2.00万人増）を上回った。また失業率は4.1％へ悪化（前回：4.0%）したが、労働参加率が66.9%と前回（66.8%）から上昇したことが要因だった。

今日の豪ドル(AUD)トレード　メインシナリオ

パニック的な円買いは一巡も、値動きが大きい相場が続きそう

昨日は、内田日銀副総裁が追加利上げに慎重な発言をしたことで、日銀に対する過度な利上げ警戒が後退した。これを受けて豪ドル/円は94円台前半から一時97円台に乗せるなど大幅な反発を見せた。ただ、海外時間に入ると米株価指数の低下などもあり、終値は95.60円台だった。日銀の追加利上げ観測によるパニック的な円買いは収束したと考えたい。しかし、日経平均先物価格は昨晩700円超下落しており、依然としてボラティリティの高い状態が続いていると考えられる。豪ドルは株価動向に影響を受けやすい通貨であるため、通常よりも値幅が大きくなる可能性に注意したい。なお、本日は豪州や中国にて注目の経済指標発表がない。豪ドル/円は日米株価指数の動向を睨んだ動きが中心となりそうだ。

想定される個別シナリオ

■米新規失業保険申請件数が予想を上回る
⇒米国の労働市場の悪化による景気減速懸念が高まる
⇒米株価指数が下落する
⇒豪ドルはリスクセンチメントに敏感
⇒豪ドルは売られる

豪ドル/円最新チャート分析

今後の注目経済指標・イベント

日米株価動向
21:30 米新規失業保険申請件数

「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果

外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円、豪ドル/米ドルともに雨。6時に豪ドル/米ドルのMACDでシグナルが点灯。

【情報提供：外為どっとコム】

＜「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」詳細はこちら＞

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