【ユーロ円週間予想】“ユーロ弱気”。158~160円を守り切れば反転の可能性も。
日足は、5手連続陰線引けとなり、上値を急角度で切り下げています。166.50割れから新たな下落トレンド入りしており、短期トレンドは非常に弱い状態ですが、158~160円ゾーンには長期的な下値抵抗が控えており、158円を割り込んで終えない限り、一旦下げ止まる可能性も高いと見ています。短・中期トレンドが“弱気”の流れに入っているため、下値リスクがより高い状態ですが、162.50超えで終えれば直近2手分の陰線の値幅を切り返した形となり、日足の形状が改善して底打ち、反転の流れに繋がり易くなります。この場合でも上値を急角度で切り下げる流れに変わりなく、167.50超えで終えない限り、下値リスクを残した状態となります。日足の上値抵抗は160.90-00,161.50-60,162.10-20,162.70-80,163.20-30に、下値抵抗は、159.70-80,159.00-10,158.50-60,158.00±10銭にあります。21日、120日、200日移動平均線は169.40,167.03,164.09に位置しており、全てを大きく下抜けており、短・中期トレンドは“ユーロ弱気”の流れに入っています。
一方直近の週足は値幅が8円を超える大陰線の出現となり、この足が165円割れを見て新たな下落トレンド入りした形となりました。また、この大陰線が中期トレンドにも変化を生じさせており、この陰線の値幅(高値167.95)を上受けて越週しない限り、中期トレンドも“弱気”の流れから抜け出せません。一方で2022年3月に付けた124.40を基点とする中・長期的なサポートラインが158.10-20に位置しており、また、この124.40はロシアのウクライナ侵攻後に付けた安値で、重要日柄でもあることから、短期的にはこれを守り切る可能性も高いと見ています。一方で、中期トレンドが大きく変化していることから、反発に転じても戻り余地を試した後の反落の可能性も視野に入れて置く必要があります。また158円を割り込んで越週した場合は、中・長期トレンドが変化して150円方向への新たな下落リスクが生じます。今週の週足ベースで見た上値抵抗は、161.30-40,162.40-50,164.50-60に、下値抵抗は158.50-60,158.00-10,155.00-10にあります。31週、62週移動平均線は165.40と161.38に位置しており、中期トレンドも“ユーロ弱気”の流れ入っています。
今週の戦略は、ユーロ買いは底打ち確認まで様子見か158.50以下の押し目があれば試し買い程度に。損切りは157.70で撤退です。売りは161.30-40で戻り売り。損切りは162.20で一旦撤退です。
上値は、160.30-40に軽い抵抗が、160.90-00,161.20-30,161.60-70,162.10-20,162.50-60にやや強い抵抗がありますが、全てクリアして162.50超えで終えれば日足の形状が改善して下値リスクが若干後退します。この場合は162.80-90,163.30-40,164.00-10,164.40-50にある抵抗をどこまでクリア出来るかトライする動きへ。この場合でも165円超えの壁が厚く簡単には上抜けないでしょう。下値は、159.80-90,158.50-60,158.00±10銭に強い抵抗が控えており、これらを守り切れば反転、上昇に繋がる可能性に繋がり易くなりますが、158円を割り込んで終えた場合は、長期トレンドも変化して155円方向への新たな下落リスクが生じます。155.00前後には中・長期的な横サポートがあり、簡単には下抜けないポイントですが、154.50以下で越週した場合は150円方向への一段の下落に繋がり易くなります。
無断で複製または転送することは、著作権の侵害にあたります。民法の損害賠償責任に問われ、著作権法第 119 条により罰せられますのでご注意ください。尚、このレポートは情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家自身でなさるようお願い致します。
川合美智子氏コンテンツ一覧
最新のユーロ円チャート
ユーロ/円(EUR/JPY) 為替チャート・FXチャート│はじめてのFXなら外為どっとコム