ドル/円、155円割れの可能性も?円買い強まり大幅下落
欧米時間のドル/円予想レンジ:155.500-157.800円
東京市場のドル/円は、158円台を割り込んで下落。仲値公示後に158.60円前後で伸び悩むと、日経平均株価が後場に入り下落に転じたことなどから円買いに傾きました。その後、河野太郎デジタル相が日銀に対して「政策金利を引き上げるよう」求めたことが伝わると円買いがさらに強まり欧州市場では156.00円台まで下落しました。
足元のドル/円は、本邦政府・日銀による介入への警戒感から不安定な値動きが続いています。先週11日に続いて12日にも円買い介入が発動されたと見られることから引き続き158円台の上値は重そうです。なお、NY市場では米6月鉱工業生産の結果に注目です。
ドル/円をテクニカル分析で見ると、RSIが30ラインに向けて下落していることなどから売り圧力が強まっていると見れます。足元では156.00円台まで下落すると80日線をサポートに下げ渋っています。仮に同水準を割り込むようだと155.00円に向けた値動きとなりそうです。明確な下落トレンドではありませんが、売り圧力が強まっていますので上値の重い展開が想定されます。
ドル円 日足チャート
この後の経済イベント
7/17(水)
20:00 南ア5月小売売上高
21:30 米6月住宅着工件数
21:30 米6月建設許可件数
22:00 バーキン米リッチモンド連銀総裁講演
22:15☆米6月鉱工業生産
22:35 ウォラーFRB理事講演
26:00 米20年債入札(130億ドル)
27:00 米地区連銀経済報告(ベージュブック)
7/18(木)
08:50 日本6月貿易収支
10:30☆豪6月雇用統計
※☆は特に注目の材料
経済指標・イベントの結果について
主要な経済指標・重要イベントの結果について、最新情報は外為どっとコムサイトの「経済指標カレンダー」で確認できます。

宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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