
米金利低下を受けてドル円は円高(ドル安)に振れており、足元では159円10銭近辺で推移している。発表直後には157円台に突入する場面もあり、振れ幅の大きさから為替介入を指摘する見方もある。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて810円安の41560円、ドル建てが765円安の41605円で取引を終えた。
米長期金利の低下に対して、エヌビディアなどの主力グロース株が売りで反応してS&P500やナスダックが下落したこと、為替のボラティリティが大きくなったことなどから、日本株は大きく水準を切り下げる展開を予想する。日経平均はここまで大きく上昇しているだけに、利益確定売りでも下に値幅は出るだろう。本日、米国では6月生産者物価指数(PPI)の発表があるが、CPIを受けたマーケットの反応から、弱い結果となった場合には、さらに円高が進むとの警戒も強まる。足元の動きが良かった銘柄が売りに押されることで、場中は下押し圧力の強い地合いが続くと予想する。日経平均の予想レンジは41200円-41800円。
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ