
年初来ではS&P500が13.87%高、ナスダック総合が17.84%高となり、ともに史上最高値を更新したが、ダウ平均は2.39%高にとどまり、5月中旬に付けた終値の史上最高値40003.59ドルから3.54%安となった。
今週は19日(水)がジューンティーンスの祝日で休場のため、4日間の取引。足もとの相場をけん引するエヌビディアなどのハイテク株の動向が焦点となりそうだ。
先週の米連邦公開市場委員会(FOMC)ではメンバーのFF金利見通しが引き下げられ、年内の利下げ予想が3回から1回となった。しかしながら、米5月消費者物価指数(CPI)の伸びが予想を下回り、米5月生産者物価指数(PPI)が予想に反して低下したことで市場では年内2回の利下げ期待が続いたことが相場の支援となった。ただ、上昇銘柄はITやコミュニケーション・サービスなどのハイテク・セクターに偏っており、これらの銘柄に利益確定売りが強まれば、相場全体の調整の可能性も懸念される。
今週の経済指標は5月小売売上高、5月住宅着工件数、新規失業保険申請件数、6月S&Pグローバル製造業・サービス業PMI速報値、5月中古住宅販売件数など。決算発表はレナー、クローガー、アクセンチュア、カーマックスなど。
今晩の米経済指標は6月NY連銀製造業業況指数など。企業決算は引け後にレナーが発表予定。(執筆:6月17日、14:00)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ