ドル円一時139円台前半 米指標の予想下振れで急落
5日のドル円は上昇後に米指標の低調な結果を受けて一時139円台前半まで反落しました。
ドル円は先週末に米雇用統計を受けて上昇後、週明けの5日も日中は底堅く推移しました。日経平均株価の堅調な動きも背景に一段上昇し、夕方には一時140.45円前後まで強含みました。
しかし23時前に発表された米5月サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値)が予想を下回ったことでアメリカの景気減速が意識され、ドルを売る動きが強まりました。さらに23時に発表された米5月ISM非製造業景況指数も予想を下回ったことでドル売りが加速し、ドル円は一時139.25円前後まで急落しました。
その後139円台後半まで持ち直しましたが、本日朝には再び139円台前半へと押し戻されるなど、軟調な動きとなりました。
ドル円動意鈍るか 市場は来週のFOMC待ちへ
5日、ドル円は米指標の弱い結果を受けて急落する展開となりました。注目されていた米5月ISM非製造業景況指数は市場予想を下回り、新規受注や雇用、支払価格といった調査項目も軒並み前月を下回って、アメリカの景気減速が意識されドル売りが強まりました。
先週末の米5月雇用統計では非農業部門雇用者数が市場予想を大幅に上回ったことで雇用は堅調と受け止められましたが、昨夜の米指標の低調な結果を受けて、来週の米FOMCでは利上げが見送られるとの見方が一段と強まりました。市場では来週の6月FOMCで利上げ見送りとなった後、7月のFOMCでは利上げが再開されるとの予想が広がっていますが、今後のデータを受けてこの見通しがどのように変化するか注目されます。
昨夜の米指標を通過して、次の注目イベントは来週の米5月消費者物価指数(CPI)や日米の金融政策決定会合となります。今週は材料が少ない中でドル円相場は動意が鈍ることが予想され、方向感の出にくい一週間となりそうです。
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