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豪ドル/円 今日の見通し「RBAとFRBの金融政策の方向性の違いから上値が重そう」2023/3/8

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オーストラリアの通貨「豪ドル」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。

執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉

目次

 

今日の豪ドル トレードシナリオ

昨日から現在までの相場

・3月7日に豪準備銀行(RBA)は金融政策決定会合を開催。市場予想通りとなる0.25%の利上げを実施し、政策金利を3.60%とした。声明は前月から比べるとタカ派度合いが弱まった。

・WTI原油価格は反落。米国の金融引き締めがこれまでの予想以上になるとの懸念が強まった。これにより米景気悪化と原油需要減退への警戒感が高まり、原油価格は急落した。終値は前日比-2.88ドルの1バレル=77.58ドル(3月7日)。

・3月1日に発表された、豪1月月次消費者物価指数(CPI)は前年比+7.4%となり、前月(+8.4%)からインフレは鈍化した。

・豪1月雇用統計は、雇用者数は市場予想(2万人増)に反して1.15万人の減少となったほか、前月分も2万人減に下方修正された。失業率は3.7%、労働参加率は66.5%とともに前月から悪化した(2月16日)。

今日のメインシナリオは

RBAとFRBの金融政策の方向性の違いから上値が重そう

昨日、RBAは市場予想通り0.25%の利上げを実施した。声明では「月次インフレ指標ではインフレがピークに達したことを示唆」としたほか、前回声明文に加わった「今後数カ月にわたり金利を引き上げる必要」という文言が「金融政策のさらなる引き締めが必要」に置き換えられた。市場はRBAが「今後複数回の利上げ示唆」から「次回で利上げ終了」にメッセージを変えたと判断したようだ。
一方、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は、昨晩の議会証言で「利上げの到達水準は想定より高くなる可能性が高い」と語った。これにより市場は今月21-22日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)での0.50%の利上げの可能性が高まったと受け止めた。
タカ派度合いを弱めたRBAと、再びタカ派度合いを強めたFRB、金融政策の面で見ると豪ドルは対米ドルで売られやすい状態にある。本日発表される米経済指標の結果次第では一段の豪ドル安の可能性もありそうだ。

この先の個別相場変動

■米経済指標が予想を上振れる
⇒3月FOMCでの利上げが0.50%になるとの期待が高まる
⇒米ドルが買われる
⇒RBAはハト派的なスタンスに変更した
⇒豪ドルは売られる

豪ドル円 最新チャート分析

今後の注目経済指標・イベント

米経済指標
世界的な株価動向

「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果

外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円は晴れ、豪ドル/米ドルは曇り。7時に豪ドル/円のストキャスティクスで買いシグナルが点灯。

【情報提供:外為どっとコム】

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    • ※ 「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」とは、選択した通貨ペア・足種に対して、複数のテクニカル分析を行った結果をパネル形式で一覧表示することにより、直感的に相場状況を把握することができるツールのことを指します。
    • ※また、高機能チャート(パソコン版)/(スマホ版)では「取引分析」 を選択することで、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況をチャート上に表示が可能です(「外為注文情報」)。
    • ※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。

 

 

nakamura.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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