執筆:外為どっとコム総合研究所 神田 卓也
豪ドル/円(4時間足)
※レポート内の為替レート・チャートは外為どっとコム「外貨ネクストネオ」を参照
直近1週間のポイント
・世界的に株価が反発
・上海ロックダウン緩和を好感
・豪GDPが予想を上回る
足元の豪ドル/円は5月6日以来の92円台後半へと上昇
90円ちょうどを挟んでもみ合っていた豪ドル/円は、米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げに対する過度な懸念が後退したとの見方から株価が値上がりする中、27日のNY市場で一時91円台を回復しました。
30日には、前日に中国上海のロックダウン(都市封鎖)が緩和された事を好感して91円台後半へと続伸。
31日には円全面安の流れに沿って92円台を回復し、1日のアジア市場では豪1-3月期国内総生産(GDP)が予想を上回った事で92.80円台まで上昇する場面もありました。
注目ポイントはRBA
7日に豪中銀(RBA)が政策金利を発表します。
前回5月の会合で政策金利を0.10%から0.35%に引き上げましたが、今回も追加利上げが濃厚です。
ただ、利上げ幅を巡っては見方が分かれているようです。
15bp引き上げて0.50%にするとの見方に加え、40bp引き上げて0.75%にするとの見方も出ています。
豪ドル相場の反応は、まずは利上げ幅がカギになるでしょう。
そのほか、声明で追加利上げに前向きな姿勢を示すかどうかなども注目されそうです。
なお、市場は年内にRBAが政策金利を2%台に引き上げると見ています。
来週までの豪ドル/円の見通し
予想レンジ
90.000~95.500円
基調
堅調維持
来週までの注目ポイント
☆6/7 RBA政策金利
・主要国株価、国際商品価格
「為替チャート|豪ドル/円(AUDJPY)|60分足」はこちら
「高機能チャート(テクニカル分析|豪ドル/円(AUDJPY)|60分足」はこちら
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。