メキシコペソ/円一筋 KENNY氏「海外旅行で為替差益の魅力に気がついた」トップトレーダーに聞く!(前編)

外資系ソフトウェア会社に勤務し、裁量労働制の下で自由にFXトレードに打ち込むKENNY氏。FX歴はまだ約5ヶ月。「旅行」のためにメキシコペソを調べたことがきっかけでFXに出会い、メキシコペソ/円という通貨ペア一本で勝負している。「損切りは極力しない」という“マイルール”を基本に、自らの戦略が継続できるかどうかを試しているというKENNY氏に、FXに対する姿勢やテクニックなどについてうかがった。

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以下の取材記事はトレーダー個人の経験やお考えに基づくものです。その内容について当社が保証するものではありません。実際のお取引については充分内容をご理解の上ご自身の判断にてお取り組みください。

KENNY氏 プロフィール
年齢性別    :50代男性
居住地     :東京都
職業      :外資系ソフトウェア会社
FX取引歴    :約5ヵ月
FX収支     :約5ヶ月で200万円超
趣味      :バイクツーリング(愛車は30年間乗り続けているKawasaki車)

▼目次

1.オーストラリア旅行で気がついた為替差益の魅力
2.損する人がいるなら、儲かる人がいる
3.200万円以上の損切りで勉強不足を痛感
4.取引していないところまで拡大して分析
5.ファンダメンタルズの格言
6.思惑に振り回されないように

オーストラリア旅行で気がついた為替差益の魅力

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編集部:
FXとの出合いを教えてください。
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KENNY:
始める前からFXのことは知っていましたが、ただ知っているだけでした。FXに関心を持ったのは、海外旅行と外貨預金がきっかけだったんです。オーストラリアには何度も遊びに行った経験があったのですが、去年もまた、オーストラリア旅行に行きまして、行く前に円を豪ドルに両替しました。そのときのレートは1ドル=約75円だったと思います。

その後、銀行から「外貨預金してみないか」って提案されまして、為替レートを調べたら、豪ドルが61円まで落ちていて、「すごい円高だ!」と思って、普通預金の中から100万円を豪ドルの外貨預金に振り替えたんですが、その数日後に約5万円の利益が出たんですね。
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編集部:
なるほど、円を外貨にすることで利益が出るのを実感したんですね。
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KENNY:
オーストラリアの次の旅行は、メキシコに行こうと思っていました。為替レートを調べたら、史上最高の円高/メキシコペソ安になっていて「ペソを買っておけば、かなりの差益が出るな」と思ったんです。
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編集部:
特にメキシコという国や通貨について詳しいわけではなかったのですね。
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KENNY:
旅行の予約でもしない限り、詳しく知ることはなかったでしょうね。最初は豪ドルのときと同じように外貨預金をしようと思ったのですが、メキシコペソで預けられるところが、私の知る限り2行しかなくて、しかも、手数料がすごく高かったんです。そこでFXを使うことにしました。

損する人がいるなら、儲かる人がいる

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編集部:
銀行預金とFXでは、ずいぶん違いますよね。FXを始めるときに、ちゅうちょせず、ご自身の資産を預けられましたか?
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KENNY:
周囲にFXで失敗した人がいたので、実は一度だけ考えたことがあります。ただ、その人はレバレッジ25倍で運用していました。私に言わせれば、無茶なことをやっていたわけで、むしろ、「反面教師にしよう」と思いました。
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編集部:
失敗談を聞かされても「怖いから止めておこう」とは、ならなかったのですね。
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KENNY:
「損をしている人がいるなら、必ずもうかっている人がいる」と私は考えました。言い換えれば、「聞いた話と違うことをしたら、チャンスがあるのではないか」と思ったんです。

200万円以上の損切りで勉強不足を痛感

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編集部:
FXを始めたときの資金はいくらだったのでしょうか?
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KENNY:
400万円ぐらいですかね。よくわからないままに、ポンポンとポジションを持ってしまって(笑)。ところが2週間で400万円近く利益が出てしまったんです。
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編集部:
えっ!始めて2週間でそんなに利益が出たんですか?通貨は何を買ったんですか?その後はどうなったのでしょうか。
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KENNY:
はい、メキシコペソを買いまして。
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編集部:
えっ!いきなりメキシコペソですか?
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KENNY:
そうです。そのときはこれ以上安くなったら、国が滅びるんじゃないかというぐらいのペソ安で。1メキシコペソ=4.3円だったと思います。それが、「あれよ。あれよ」という間に上がりまして、始めたばかりですから、「利確」の操作もわからないレベルだったのですが(笑)。みるみるうちに、万単位で利益が出ちゃったんです。
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編集部:
そのときの気持ちは?
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KENNY:
“もうけている”っていう実感は正直なかったですね。結局、387万円という利益が出たんですが、その後は見事に負けました。
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編集部:
せっかくの利益を、たくさん“吐き出し”ちゃったんですね。
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KENNY:
ええ、ある程度ですが、“トレンド”の勉強はしていたものの、ファンダメンタルズとテクニカルについては知識が足らず、まったく見極めができなかったからですね。以前のメキシコペソに戻るくらいの勢いで上がっていたのに、1メキシコペソ=約5.2円のレートが、わずか2日で4.6円まで下がるという大暴落が起きたんです。私はまだ上がると思って、買い増しをしていたんですよ。強制ロスカットが怖くなり、仕方なく損切りをして、二百数十万円を失いました。
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編集部:
それはショックでしたね。
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KENNY:
はい。ただ、負けたことがショックだったのではなく、自分が調べた限り、「下がる」という情報はなかったのに、相場が下がったことがショックでした。というのも、もう2日ほど待てば、レートはもとに戻ったんです。本当は損切りする必要がなかったわけですが、初めてのシチュエーションで焦りが出てしまいました。そのときに、自分の勉強不足を痛感しましたね。

取引していないところまで拡大して分析

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編集部:
その経験を糧にして、どのようにして、現在の成功に至ったのかを伺いたいです。
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KENNY:
まず、ローソク足の見方ができていなかったなと思います。やはり、相場の動きをフォーカスして見るときと、“引いた”ところから見るときというように、チャートの見方をバランス良くしないと、FXはダメなんだと思いました。自分がうまく利益を得られた取引のところしか見ていなくて、その取引の前後の部分や、その背景などを見ていませんでした。結局、うまくいかなかったのだと反省して、ローソク足の時間軸を長くして、ラインを引いてみることで、どのようなレンジで取引されるのか、相場の動きを想定するようにしました。
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編集部:
なるほど。
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KENNY:
スワップポイントにも魅力を感じていましたが、FXはスワップポイントよりも、0.数pipsでもあれば、そちらを取るべきだなと思いまして。長期ではペソが高くなる局面だから、ロングポジションで持っていても、谷間の落ちるところでショートポジションを“継ぎ足し”するみたいなやり方をするようになりました。
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編集部:
為替差益をしっかりと狙うということですね。ただ、なかなか短期間で初心者はそういうやり方をできるようにならないと思うんですが・・・
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KENNY:
シンプルな話なのですが、ローソク足の時間軸の長さを変えることで、次のターゲットとなる“レンジ”を決めるようにしました。あとは、いわゆるテクニカル分析の初歩的なものですが、チャート上に、サポートラインとレジスタンスラインを引いてみて「ここにきたら買おう、ここにきたら止めよう」ということを、大きな経済指標などの発表がないときに行うようにしています。
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編集部:
いわゆる「だまし」が起きないようにするということですね。それは書籍で勉強したのですか?
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KENNY:
勝ったときと、負けたときの反省をしただけで、あとは何もしていません。ただひとつだけ、すごくためになるネット記事を読んだことがあります。
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編集部:
それは、なんですか?

ファンダメンタルズの格言

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KENNY:
ファンダメンタルズに関して、例えば「石油が安くなったらメキシコペソが安くなる」と語られることが普通ですよね。
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編集部:
そうですね。
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KENNY:
しかし、この記事には「ペソが安くなるのは、石油が安くなったからではなくて、石油が安くなったら、ペソが下がると考える人がたくさんいるからだ」と書いてありました。つまり、相場は人間の心理をもとに動いているのだから、「情報に流される」もしくは「狙って流れる」人たちの動きを読みきることが大事なのだと学びました。それがファンダメンタルズ分析なんだと思います。
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編集部:
おっしゃるとおりですよね。ただ、なかなかその視点に立てる人はいませんね。
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KENNY:
正直、メキシコペソは情報が少ないので、まだまだ、良くわからないところがたくさんあるんです。数十万円の損切りは経験しましたが、 “ドカン”と大負けしたのは、まだ2回しかないんです。ところが、ドカンと落ちた理由が、いまだに良くわからないんですよ。だから、そういう点で、FXは「投資であるけれども、ある意味で投機だな」と感じています。

思惑に振り回されないように

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編集部:
今、テクニカルとファンダメンタルズの両方を駆使しながら取引をされているということでしょうか?
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KENNY:
自分なりのロジックを持ってやっていますが、いわゆるオシレーター系で同時に見ているのはRSI、ローソク足、MACDとDMIですね。ただ、テクニカルだけで判断することはしていません。
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編集部:
短期間でそこまでされているとは。FXを始めてまた約5ヶ月の方とは思えないです。
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KENNY:
まあ、テクニカル分析それぞれのロジックはわかるんですが、結局、実態を反映しているのはローソク足なのかなと思っています。他の人たちと違うところがあるとすれば、私は上司がアメリカにいる外国人で、予算を計上するときもドル単位で話をすることになります。常に外貨と接点があることはプラスなのかもしれませんね。
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編集部:
ファンダメンタルズに関連するニュースやリポートを読まれていますか。
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KENNY:
うーん、市場に対して「こうやって考えます」というようなものは、なるべく見ないようにしていました。後から見るのはいいんですが、予測として見ることはしません。理由は、失敗したときに他人のせいにしてはいけないと思うからです。また、私が見ているサイトは失業率など、相場に影響を及ぼしやすいものに関して、すぐに数字を出してくれるところです。数字は確認していますが、考察的な記事などを深追いすることはありません。

(後編に続く)

PickUp編集部より

わずか半年でプロトレーダーのような取引手法を身につけたKENNY氏。旅行の行き先がFXの通貨ペアを決めたケースは初めてでした。後半では投資環境やさらに具体的な投資スタイルなどを伺います。

【トップトレーダーに聞く!インタビュー記事まとめ】

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